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宇宙をかける少女_第25話『黄昏れる神々』感想 / テレビアニメ

    


一言結論:他者と自己――『やるべきこと』と『願い』。その二つを載せて揺れる天秤と、それに揺さぶられる主人公が選ぶ道は?

 ネタバレありなので、以下は続きから。



 うーん、すごかった。今回は本当におもしろかったです。
 冒頭の爆走する車から、コロニー同士の大バトルに、姉妹の激突、見どころがぎゅっと凝縮されていました。
 しかも、怒涛の展開によるかつてない勢いで話はここに来て思わぬ方向に。
 高らかにヒールの名乗りを上げるナミに、決意を固める主人公。そして次回、最終回へ!
 いやー、ラスト一話前としてはここまでのものはなかなか無いですよ。申し分ないです。
 残すところあと一話、この瀬戸際で場をこれほどの熱気で満たすとは驚きました。

 では感想に入ります。
 そういえば先日、小説版『宇宙をかける少女』を買ってみたのですが、その感想は別の記事に書こうと思います。
 あっちの『そらかけ』世界もなかなかに興味深かったです。


 先週よりコンタクトを青にチェンジして魔王みたいな台詞を並べ立てるレオパルド。
 人々を護ろうとするネルヴァルの姿を目の当たりにしたイモちゃんは「一体、どっちがいい人でどっちが悪い人何だかわかんなくなってきたです」とこぼす。
 これはネルヴァルとの和解もなるか!?と期待したのですが、それどころではなくなってしまいました。まさか、ネルヴァルが負けるとは・・・
 今週を見るまで「秋葉がナミを説得して、レオパルドはネルヴァル父さんと戦ううちに正気に戻るとか? で、神楽&ネルヴァル(或いは神楽単独) vs 秋葉&レオパルド+仲間達、でラストバトルかなー」とかぼんやり思っていたのですが大外れ。
 この展開は読めなかったー。そしてラストも想像がつかないことに・・・
 今週は時系列ごとに主人公の秋葉を追って見ていこうかと。

 まず冒頭。親友の無事を確かめたいのはわからないでもないですが(情報源はクサンチッペだけだし)、やっぱり視野が狭い秋葉です。
 基本、目の前に有るものにしか注意が向かない子なんですね。恐れる避難民に目もくれず走り抜ける様子は、そうした彼女を否定的に描いている感じです。
 先々週(23話)で他者の為に行動できるようになった秋葉ですが、その原動力はイモちゃんでした。
 彼女があの時動いた理由は『自分の大切な人のため』であって『多くの人々(=不特定多数)のため』ではないんですね。覚えておこうっと。
 そんな秋葉をサポートする二人。行き辺りばっかりで!」と怒りつつもアレイダの足止めにまわるいつきと、ネルヴァルの居場所を教えるほのか。
 この辺りの二人は『秋葉の友人』として行動しているのですが・・・

 あと、取り乱す理事長先生がおもしろかったです。前方を睨んでハンドルを握る風音さんは「うっさいわ隣で」と思っていたに違いない。
 きっちり注意もしてたんですが、妹相手よりも態度が随分マイルドじゃありませんか長女?
 姉としてのこの人は『飴とムチ』ならぬ『放置 or ムチ』だなぁ。

 今週のヒロイン、エンジンに点火。こいつを置いて行くなんて、間抜け!」と叫ぶナミにより『えにぐま』は全焼。
 えええええぇぇぇぇ!? メモ、神楽のメモ!! 先週久々に映ったのに・・・!
 2週ほど寝てた分を取り戻すかのような暴れっぷり。生き生きしてるなぁ・・・輝いてるなぁ・・・小説版の反動?(その話はここではやめておきますが)
 それはさておき、イモちゃんと束の間の再会を果たしたがまた引き離された秋葉がここでナミの目の前に。遂に三女四女が再対決。
 姉妹の皆殺しを宣言し「アンタも戦う為に来たんでしょ。ネルヴァルを倒して人類を守る!とか言ってさ」と笑いながら続けるナミですが。
 「あたしはイモちゃんを迎えに来ただけ。そんなの知らないよっ!」の秋葉の言葉にあっさり「イライラすんだよ!!」と逆上。

 このナミは別に秋葉の身勝手さにイラついてるわけじゃないですよね。「人類の為」も思いっきり馬鹿にしてる口ぶりですし。
 「それが家族に言うこと?」「宇宙全体が戦ってる時」「イモちゃんイモちゃんと自分勝手」「どこが宇宙をかける少女」「何も出来ないくせに」等は全部建前。
 「秋葉は間違っている。正しいのは自分だ」と主張するために掻き集めてきた上っ面だけの文句。そこにはこれっぽっちも心がこもってない。
 姉妹殺しを予告した舌の根も乾かぬうちに、妹の自分を撃った秋葉を非難することからもそれは明らかです。
 ナミの本音は「なんでアタシより、こんなヤツの方がちやほやされるわけ!?」なのでしょう。

 ナミが許せなかったのは、秋葉が周り皆の注目を集めておきながら何の自覚も無く好き放題していること。
 彼女が本当に求めるのは破壊でもなければ姉妹殺害でもない。ただ自分を見てくれる誰かが欲しいだけ(それが叶わない原因は彼女自身の姿勢にもあるのですが)。
 己が求めて止まないそれを、見下していた秋葉が踏んづけてそ知らぬ顔。となれば、もうナミのプライドはズタズタで我慢ならないのでしょう。
 イグジステンズを再度呼んだのも、秋葉に見せ付けたかったからなのかもしれません。「アタシには何でも言うこときくコイツラがいるのよ」って感じで。

 ここで目の前のターゲット(現在イモちゃん)しか見えない秋葉は「邪魔しないで」「アンタなんかに構ってる場合じゃない」とナミの神経を逆撫で。
 構ってほしくてしょうがない、大切にされたいと願う人間には禁句・・・・っていうか、妹に対する言葉としてもどうかと。・・・確かに君はカウンセラーじゃないけどさ、もう少し言い様があるだろうに・・・
 いつきに風音(先週)と、シリアスモードの秋葉は人を激怒させる名人ですね。・・・これが彼女の『自分だけにできること』?(そんな主人公は嫌だ)
 この秋葉の口撃ををマトモに食らったナミは「何もかも全部ぶっ壊れろぉぉ!!」と抑えられない怒りを周りの全てにぶつける方向へ。
 遂に見境がなくなりました。・・・・この無差別攻撃の原因は、少なからず秋葉だなー。・・・妹の扱いが致命的に下手な辺りは長女ゆずりなのか・・・

 以前にも感想で述べた、この作品では射撃武器はあまり肯定的に描かれてないのではないか、という話。
 今週を見て、この作品では射撃武器とは『強大な力』の象徴なのではないかと思いました。レオパルドの必殺技や、風音さん愛用の武器などが当てはまります。
 ですが、その『力』は時に大きすぎる。今週の、ビームを撃つレオパルドにパニックに陥る避難民、ナミを撃つ秋葉(黄金銃って射撃機能もあったんだ・・・)はそれを表していたように思います。

 ネルヴァル敗退に続き、ここで驚きの展開その2。神楽が味方に!
 アレイダはネルヴァル第一で、裏切ればナミでも容赦なかったようです。そんな強固な洗脳が、ナミのアンチQTによって解除。
 正直、あまりの急展開に「ふっふっふ、騙されたわね・・・」とか言い出すんじゃないかと冷や冷やしてました。いや終始無言だった洗脳高嶺さんとはあまりにも違っていたもので。
 それにしても、イグジステンズまで秋葉に奪われたナミは痛々しすぎる・・・美少女が凄い捨て台詞を・・・
 鎧の解除は問題なく可能なのか、あっさり元の姿の神楽。秋葉ちゃんね。オス!」って軽いし。この人お得だなぁ。何かずるい・・・
 神楽に飛びつくほのかの足をきっちりかわしている秋葉がちょっとおもしろかったです。でも、その注意力はもう5分前に発揮できなかったのか・・・

 怒涛の展開は一段落。ここで、その他のブレインコロニーズの様子が。
 クサンチッペはレオパルドコロニーからは離れた場所で生徒会が修理中だったようです。人選の基準は謎です。
 そこに表れたのは、ベンケイ。
 しかし頭脳体の前には、白い棺・・・じょ、女帝陛下!? まさか・・・って元気じゃないですか。何でベンケイは勘違いしたのやら。
 「もう争いは嫌だ。大切なものを亡くすだけだ。そう、憎しみの連鎖になってしまう」と戦争物の主人公のようなことを言い出す相方に、つつじさんはいつものようにすかさず自説を展開。でも、今回は一味違う。
 私達がこんな目に遭っているのは何の所為?の答えは・・・「神のせいでも大宇宙の意思でもない。・・・・レオパルドよ!」
 つつじさんの言ってることがこんなにマトモなのは初めてだ! ベンケイもいつものように「お前の言ってることは全くわからない!」と返すことなく同意です。
 「ドーナツのようにこんがりと揚げてやるわ!」「キツネ色になるまでな!」と続いたり、倒れたつつじさんに「腹が減って機嫌が悪かったのか・・・」と納得したり。
 ベンケイも彼女に慣れてきたなぁ。棺に手を合わせる様子はやたらかわいかったし、この二人を見てると緊張がほぐれます。

 ヒロインズ+神楽は仲間達と合流するのですが。早速「どこまで身勝手なの!」と長女に叱られる秋葉です。
 うーん、三女の身勝手さに異論はないですけど「これが戦争中なら・・・」という理屈で縛ろうとするのは無理があるような・・・。
 風音さんは計画立案の際に姉妹の精神状態も考慮した方がいい気が・・・。秋葉(それにナミも)の性格は長い期間いっしょにいて知ってるんだし、準備不足の側面もあるんじゃないですかね。
 「困った子だわ。一体誰が教育したのかしらという神楽の言い方はなんか無責任っぽいですけど・・・ネルヴァルとの戦闘があるとわかっていたなら、三女以下にも事情を教えて戦いの心得(精神含む)を叩き込んでおけば良かったんですよ。その時間も金もあったと思うなぁ。
 こんな秋葉でも、四女五女と比べてその精神が急激に弱いというわけではないですしね。
 なんていうか、風音、高嶺、秋葉、ナミ、桜、の獅子堂五姉妹。どうにも上二人と下三人の隔たりが大きすぎるように思えてならないです。
 長女次女の獅子堂スピリッツは両親の教育の賜物なのでしょうか。少なくとも秋葉が5歳の時までは親御さん、いたはずなんだけど・・・
 風音さんも今だって20代前半。妹が幼い時は当然彼女も子どもなんだし、ちびっ子の教育に手が行き届かなくても無理はない。
 それならそれで、ちゃんと躾けてくれる人をおいとけば良かったっぽいですが・・・イモちゃんだけじゃ足りないってば。
 まあ「妹への対応」という一点を除けば風音さんは優秀な指揮官だし。欠点が一つだけっていうのはむしろ少ないわけで、そこを責めるのも酷かなぁ。

 で、そんな風に言われた秋葉。
 先週より(やっと)姉に反論できるようになった彼女は「いいかげんにしてよ! そんなもの(『宇宙をかける少女』)勝手に押し付けてさ!」と自己主張。彼女の言い分にも筋は通ってます。
 まあ、言いたいことは言っといた方が良いでしょう。変に溜め込んでこじらせると、四女みたいになりかねない(笑)。
 で、そもそも『宇宙をかける少女』とは何ぞや、という根本的な質問へ。
 物語開始当初から存在しておきながら、その謎に触れようとするとその都度邪魔が入ってきたこの問題に、ついに示される明確な解答。
 『宇宙をかける少女』とは「イグジステンズのクイーンにして、黄金銃を持つ乙女。ブレインコロニーとの戦いに終止符を打つ」存在。

 それを教えてくれた神楽は「残念だわ。もう少しあんた達を困らせてみたかったけど」と想像以上に素は自由。でも、えにぐま同盟の彼女への信頼は本物。
 そんな大人物に、後継者とされてしまった秋葉。
 ここにアンタがいるんなら、秋葉にバトンタッチせんでも再チャレンジすればいいと思うんですが・・・「昔から、ああやってうま〜く誰かに仕事を振るんじゃ」と言われるように、そういう性格なんですかね。
 それから、秋葉と全然違う神楽の人間性が明らかになったことで、神楽の『願い』を本当に秋葉が受け継いでいるのかという疑問が再燃。この二人に共通の願望っていうのが想像つかない・・・

 ともかく、カリスマリーダー神楽にご指名されたことで、秋葉にかかる重圧。
 「秋葉さんは、只者ではないと思っていました」「私も力になります」と、協力者の姿勢をとるいつき。
 「命令を、秋葉」と言うほのかはさながら従者。
 力でも肩書きでもなく、秋葉自身を見てくれた友人達。その立ち位置がここで変わったように思います。
 二人ともさりげなく風音さんや神楽の意見に賛成で、戸惑う秋葉の気持ちは汲んでくれていない。ちょっと嫌な雰囲気ですかね・・・
 この後秋葉が落ち込んでいても、前回のクサンチッペ対決時のように助けに来てくれませんでしたし。
 あと気になるのは「ちょっと待って、待ってよ」と困惑していた秋葉が「・・・・わかった。やってみる」と小声で呟き意見を変えた。これは何故なのでしょう。
 ネルヴァルを倒すことで、イモちゃんやナミを取り戻せると考えたのでしょうか。でも・・・
 覚悟はいまだ伴わないがとりあえず方向転換だけはしてみた主人公。
 ですがここで風音さんから告げられるのが「レオパルドを殺すのよ」という衝撃の事実。加えて「アナタがレオパルドを殺さないと、カークウッドが滅びる」という駄目押しが。

 さて一旦カメラを別に向けまして。イモちゃんとネルヴァル二人の様子。
 ネルヴァルはまだ己の目的を諦めてはいないようです。それはどんなものかというと。

美しく循環する完全なる人間社会 = 人間の究極的な理想 ――それを示現すること = ネルヴァルの自己実現

 ということのようです。やはり人間の箱詰めには一片の悪意もなかったと。
 そんなネルヴァルが、ナミから確証を得たというのは「快適な空間とやるべきことを与えられることで、人間は安定し、満足する」ということ。
 まあ、現在のやけになって暴走してるナミにはその辺は当てはまらないようですが。
 それがピタリとはまってしまうのが、秋葉の方。

快適な空間 = 仲間や姉妹(ナミ除く)のいる場所
やるべきこと = レオパルドを殺す

 『やるべきこと』は、やる本人が決めるものではない。これは謂わば義務。大勢の人と一緒に生きていくために、しないといけないこと。
 つまり『皆が君にそうであってほしいと望んでいること』なんですね。先週の感想で書いた『大儀』もこれの仲間ではないかと。
 それに対して『願い』っていうのはシンプルに『自分がそうであってほしいと望むこと』。
 この二つが一致するなら何も問題はないのですが、往々にしてそうはいかない。箱の外の人間関係は厳しいものです。
 「レオパルドを殺したくない」それが秋葉の『願い』。
 けれど、彼女の『やるべきこと』は「レオパルドを殺すこと」。
 皆の望みは重く、自分自身の望みも捨てられない。脳裏によみがえるのは「何も出来ないコイツのどこが『宇宙をかける少女』なのよ!」というナミの言葉。
 「やっぱりアタシにはできない」と落ち込む秋葉は「アナタにしかできないことなのよ」と神楽に言われても沈んだまま。

 ところが、ここで彼女が思い出したのがイモちゃん。
 彼女がいつも自分や皆を守ろうとしていたことに思い至り「なのにアタシは、イモちゃんに頼ってばっかで・・・。護られてばかり・・・」と反省。
 更に「このままじゃナミの言うとおり、何も無いままじゃん・・・」と妹の言葉も思い返して。
 「やらなくちゃ・・・アタシにしかできないことを!」と進む道を見出します。
 決意し、きりっとした表情で立ち上がる秋葉はカッコイイのですが・・・『やるべきこと』の方を選んだというのに、結局秋葉の戦う理由はイモちゃんなんですね。
 親友の姿勢に学んだだけで、別に人類愛や大儀に目覚めたわけではない。
 個人的には、秋葉のそういうところは嫌いじゃないですが。
 『誰かの為の行動』と言えば聞こえはいいですが、それが全てにおいて正しいとは限らないかと。
 誰かの言いなりというのは「オレの支配を受け入れ、オレの為に尽くし働け」というプリンス・オブ・ダークネスの言い分に近いような。「オレ」が「皆」に変わっただけで。
 それと気になることがいくつか。秋葉とイモちゃんは互いに相手に「守られてばっかり」と思っているようです。微妙に心が通じてない?
 そして、秋葉が思い出したナミの言葉は彼女の本心ではない、建前の部分。妹の意見に耳を傾けるだけ成長したのかもしれませんが・・・理解には程遠い。
 まあ親友にしろ妹にしろ、理解している部分より誤解している部分の方が多いのが真実なのかもしれませんが・・・

 一方、そのナミは自分のしたいようにやってました。『やるべきこと』を選んだ秋葉とは対照的です。
 偶然出会った黒い神様――プリンス・オブ・ダークネスと手を組み、下らない世界の破壊に乗り出すつもりでしょうか。
 『宇宙をかける少女・ブラック』と自らを称するナミ。注目を浴びる『宇宙をかける少女』と名乗るのは、やはり自分を見て欲しいから、そして秋葉への対抗意識なのでしょうな。
 そして、獅子堂の名を持つ島を破壊することによって、姉妹達に己を無視させぬよう圧力をかけてきました。
 秋葉とぶつかったのに和解できなかったナミ。ですが、あの二人のシーンの「どっちもどっち」な両者の描き方を見れば、彼女だけが悪いわけではないということは明白。
 姉妹達との和解の希望は未だあると信じたいです。その道筋が全く見えないのですが・・・・。

 微妙に引っ掛かりを感じますが、ともかく決意した秋葉。ただ、浮かない顔の神楽が引っかかります。
 自分に続き、再度パートナーに裏切られるレオパルドへの同情か。
 ネルヴァリストに引き入れてしまったナミへの罪の意識か(次のシーンでは重い台詞も出ますしね)。
 親友と妹を誤解したまま決意を固めた秋葉を案じているのか。
 己が『願い』を受け継いだ少女が周囲の意向に流されて、望まぬ方向へと行こうとしていることへのやるせなさか。
 いつも余裕の笑みを浮かべていた彼女の憂い顔の理由はここでは判明せず。手袋のピアス、という不思議ファッションの彼女には、まだ何か秘めたものがあるのでしょうか。

 仲間の前で決意表明する秋葉。そして別行動をとろうとする神楽。
 彼女がナミを止めようとしていた理由は「止めてあげないと、あの子死ぬから」。流石の風音さんもうろたえてます。四女を見限ったわけではないようです。
 この時点ではナミとプリンス・オブ・ダークネスのつながりは知らないから、それ以外に何かあるということですかね。

 ナミの立ち居地、秋葉のすべきことが決まって最終話へ続くわけですが。
 でも、次回秋葉はどこかで方向修正するのではないでしょうか。
 というか、してほしい。皆の為にレオパルドを殺して、ハッピーエンドっていうのはちょっとあんまりではないかと・・・。原因は、今週冒頭で再度触れられたように『突貫工事』にあるのですし。
 先週の感想で書いたように、秋葉は『大儀』よりも『自分の大切なもの』を選んで欲しいというのが私の考え。
 このシチュエーションは、まさにそれを彼女に問いかけるものだと見ることもできます。
 (カークウッドの)大勢の人々か、たった一人の友達か。現在、秋葉の前の選択肢はこの二つ。どちらかを犠牲にする事無く、事態は収められないのでしょうか。

 敵側味方側双方が進路を決めてしまったので、秋葉が軌道修正するにはどうしても周りの力が必要です。カギになりそうな要素を揚げてみました。
 それから、この事態を収拾するために力になってくれそうなものも。両方をあわせれば、大団円も見えてくる・・・はず。
 
●イモちゃん&ネルヴァル:奇しくも秋葉とレオパルドに最も近い存在である二人。しかもイモちゃんはブレインコロニーとの和解のきっかけを作ってくれるかも?
●神楽:その『願い』は明かされず。まだ謎を持つ先代『宇宙をかける少女』。自分の失敗を元にアドバイスしてくれないかなー。
●神楽のメモ:えにぐまは全焼しましたが、誰かあのメモを持ち出してたりしないでしょうか。まあ、内容だけなら書いた本人にも聞けそうですが。
●クサンチッペ&ベンケイ:ダメージを負ってはいても力を持った存在。戦いに影響を与えることが可能なはず。レオパルドを恨むベンケイが、事態をどう動かすのか。
●獅子堂姉妹:最後くらい全員が一堂に会してもいいのではないかと。秋葉だけで無理なら総がかりでナミを説得するとか。
●ヒロインズの友情:ラストで友情に怪しい影が見えた気がしますが、それでも今まで築いてきたものが無意味であるはずがない。きっと秋葉を支えてくれるはず。
●桜の発明:風音さんとレオパルドがチェスをしている横で桜が書いていたお絵かき図面。あれどうなったんでしょう。

 こんなところですかねー。
 先週の時点では「コレほんとに終わるの?」って感じだったのが、どうにか次回で片がつきそうな感じに。
 でも、ラストの絵が全く見えてこない・・・。来週をどきどきしながら待ってようと思います。
 あ、それまでに小説版の感想もあげておきますね。最近『そらかけ』のことしか書いてないな・・・
 またひどい長さの感想・・・。読んで下さった方、ありがとうございます。
 それではー。


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