TIGER & BUNNY _第17話『Blood is thicker than water.(血は水よりも濃い)』感想 / テレビアニメ

TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 1 (初回限定版) [Blu-ray]

TIGER&BUNNY(タイガー&バニー) 3 (初回限定版) [Blu-ray]

　ネタバレ含むので、以下は続きからー。

　虎徹さんがダメ親父ぶりを如何なく発揮する回(笑)。
　それでも何とか楓ちゃんの危機をすくってどうにか父親としての面子は保たれ、仕事を辞めることを決意する、と。
　虎徹さんの能力減退に関する悩みは意外とあっさり今回で解決してしまうんですね。バーナビーは完全にノータッチで。
　相棒が悩んでいたことすらバーナビーは知らない間に終わっていた。そのことも、後の彼の動揺につながるわけなのでしょうが。まあそれは、次回以後のお話です。

　親子の絆を取り戻したかに見える虎徹さんですが、その次回以後のバーナビーのごたごたですんなり辞められず、また楓ちゃんを失望させることになるわけです。
　でもそれも、仕方ないかと思うんですよねー・・・。だって虎徹さん、父親として本当ダメダメなんですもん(笑)。引き出しは開けちゃ駄目ですわ・・・・元は自分の部屋とか関係ないですから。
　しかも、それをちゃんと謝らないし(まあ、彼が真面目に心から謝罪する場面はほとんどないので、いつものことと言えばそうなのですが)。
　そりゃあ楓ちゃんも反発するわ・・・って言いたいのはやまやまなのですが、でも結局は彼女が折れるんですよね(最終話で虎徹さんは復帰して、娘だけのヒーローにはならない)。

　この作品で親子がうまくいくためには、子どもの方が親の気持ちをわかってあげないとダメなんですよ。パオリンやバーナビーがそうであるように。
　確かに、親が子どもの気持ちを取り戻すよりは、時間とともに成長する子どもの側が親の気持ちを理解する方が容易で現実的な解決方法なのかもしれません(ただ、本当に幼い子どもにそれを強いるのは酷だとも思いますが)。
　そんな作品のお約束に照らして考えると、まだ父親の職業を知らない楓ちゃんでや虎徹さんの気持ちを理解できず、故に次回以後にまた父娘はごたごたするのでした(笑)。
　まあ、親子関係って難しいですからね・・・