2012年12月29日
TIGER & BUNNY _第16話『Truth lies at the bottom of a well.(真実は井戸の底にある)』感想 / テレビアニメ
ネタバレ含むので、以下は続きからー。
ぐんぐん昇っていくバーナビーと、落ちていく虎徹さん。そして、独り闇の中にいるルナティック=ユーリさん。
三者三様の彼らについてそれぞれ書いていこうかと思います。
何といってもまずはユーリさん。
過去が衝撃的でした。まさかのレジェンドの息子。顔にグローブにこんなに深い由来があったとは・・・
死後も「お前のしたことは正しかったのか」と問うてくる(と、ユーリさんは思っている)父、行いを責め続ける母。許されなかったかつての少年は、今も悪を、そして自分を許せないのでしょうね。重いわぁ・・・
そんな堕ちた『伝説』に虎徹さんはショックを受け、さらに好調な相棒の姿に追い詰められ、ルナティックによるレディキラー殺害でとどめをさされる、と。
主人公の追い詰めとしては完璧です。もうパーフェクトですよ、これ(笑)。
ゲストキャラのレディーキラーが良悪役だったと思います。
はっきり言って、行動も人格も最低そのものなんですけど、声や外見がどことなくユーモラスなんですよね。
実際に(市民に対する)暴行や殺人の描写が無いので、嫌悪感が抑えられているのだと思います。絵的にはレジェンドさんの方が酷く見えるくらい(無論、どちらがより悪いという問題ではないですが)。
そんな絶妙のさじ加減で描かれている彼だからこそ、虎徹さんの敗北は屈辱的で、しかしルナティックに殺害されたとなると嫌な気分にもなる。
相変わらず虎徹さんに甘いバーナビーですが、相棒のドリームを「小さいな」とばっさり切り捨てるところはおもしろかったです(笑)。
思えば、きっとこの頃が作中で彼が最も幸せな時期なんですよね・・・。
復讐を完全に果たし、輝かしい記録を打ち立て、隣には虎徹さんが居て、マーベリック氏が見守ってくれている。サマンサさんも遠くから応援してくれている。
偽りの上に成り立ってはいますが、彼にとっては20年かけてようやく勝ち取った幸せなんですよねー・・・そう思うと切ないです。
それから、この時点では視聴者視点でもマーベリック氏は白で、それでもレジェンドさんの凋落は成立するというのは忘れてはいけないんじゃないかと。
無論、レジェンドさんの八百長にマーベリック氏も絡んでいるのは状況からしてほぼ確実なのですが、でも彼がいなくても別の人間が同じことをした可能性は十分あるんじゃないでしょうか。
犯罪を故意に起こさせるとなるとウロボロスとの伝手が要るかもしれないですが、八百長とかヤラセなら多少は。
これは、たとえウロボロスとつながった邪悪な権力者が存在しなくても、起こり得た事態だと思うんです。そういう、いかにもなフィクション要素が無くても成立してしまう。
そんな生々しさがあることで、追い詰められる虎徹さんの窮状にもリアリティが出てきたのだと思います。
この回は本当に出来が良いと思います。すんごく好きなエピソードですね。いわゆる鬱展開なんですけど。
エンディングへの入り方もかっこよくて、その後の締め方も良かったです。
ここまで見返していて一番好きな回ですね。
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何といってもまずはユーリさん。
過去が衝撃的でした。まさかのレジェンドの息子。顔にグローブにこんなに深い由来があったとは・・・
死後も「お前のしたことは正しかったのか」と問うてくる(と、ユーリさんは思っている)父、行いを責め続ける母。許されなかったかつての少年は、今も悪を、そして自分を許せないのでしょうね。重いわぁ・・・
そんな堕ちた『伝説』に虎徹さんはショックを受け、さらに好調な相棒の姿に追い詰められ、ルナティックによるレディキラー殺害でとどめをさされる、と。
主人公の追い詰めとしては完璧です。もうパーフェクトですよ、これ(笑)。
ゲストキャラのレディーキラーが良悪役だったと思います。
はっきり言って、行動も人格も最低そのものなんですけど、声や外見がどことなくユーモラスなんですよね。
実際に(市民に対する)暴行や殺人の描写が無いので、嫌悪感が抑えられているのだと思います。絵的にはレジェンドさんの方が酷く見えるくらい(無論、どちらがより悪いという問題ではないですが)。
そんな絶妙のさじ加減で描かれている彼だからこそ、虎徹さんの敗北は屈辱的で、しかしルナティックに殺害されたとなると嫌な気分にもなる。
相変わらず虎徹さんに甘いバーナビーですが、相棒のドリームを「小さいな」とばっさり切り捨てるところはおもしろかったです(笑)。
思えば、きっとこの頃が作中で彼が最も幸せな時期なんですよね・・・。
復讐を完全に果たし、輝かしい記録を打ち立て、隣には虎徹さんが居て、マーベリック氏が見守ってくれている。サマンサさんも遠くから応援してくれている。
偽りの上に成り立ってはいますが、彼にとっては20年かけてようやく勝ち取った幸せなんですよねー・・・そう思うと切ないです。
それから、この時点では視聴者視点でもマーベリック氏は白で、それでもレジェンドさんの凋落は成立するというのは忘れてはいけないんじゃないかと。
無論、レジェンドさんの八百長にマーベリック氏も絡んでいるのは状況からしてほぼ確実なのですが、でも彼がいなくても別の人間が同じことをした可能性は十分あるんじゃないでしょうか。
犯罪を故意に起こさせるとなるとウロボロスとの伝手が要るかもしれないですが、八百長とかヤラセなら多少は。
これは、たとえウロボロスとつながった邪悪な権力者が存在しなくても、起こり得た事態だと思うんです。そういう、いかにもなフィクション要素が無くても成立してしまう。
そんな生々しさがあることで、追い詰められる虎徹さんの窮状にもリアリティが出てきたのだと思います。
この回は本当に出来が良いと思います。すんごく好きなエピソードですね。いわゆる鬱展開なんですけど。
エンディングへの入り方もかっこよくて、その後の締め方も良かったです。
ここまで見返していて一番好きな回ですね。
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