トップページ » 世紀末オカルト学院_第12話『千の風、美の尋(と)めゆき』感想 / テレビアニメ

世紀末オカルト学院_第12話『千の風、美の尋(と)めゆき』感想 / テレビアニメ

  

一言結論:未来を創るのは、魔に非ず

 ネタバレありますので、以下は続きから。



 それは、人の仕事なのだから。

 MVPはポエム帳に進呈したいです(まずそれか)。
 教頭・・・千尋さんの乙女ぶりが、ネタではなく重要な布石だったというのに驚きでした。素直に脱帽。
 手作り弁当にリリカルポエムという「今どき少女マンガでもそれは無いわー」な行動(いや、彼女の頃はそんな時代だったのか?)は、お色気一点押しの美風さんとの対比だったのか・・・何か「あの人をたぶらかして!」辺りは単なる修羅場っぽかったですけど(笑)。
 綺麗事染みた取れる彼女の信条も、言動が一致してるので上滑りすることが無い。それは、魔女側も同じで。「愛なんて、所詮は体よ」愛は、心です!」がキャラに相応しくて、台詞に重みと言うか質量を感じました。
 黒魔女さんも良いキャラだなぁと。「無視はいけないと思いま〜す」とか憎らしくて好悪役(変な単語が)。でもあそは、距離が有ったから声が届かなかっただけでは(笑)。

 ポエム帳の驚くべき使い道。千尋さんが倒れるところなんかはロデ・・・黒ヒョウさんの涙もあって泣ける。絵面はギャグでもおかしくないのに!(笑)
 しかし最後に勝利したのは、純愛でも直球エロでもなくSMだった! ・・・うむ。有りだな、面白いから(個人的嗜好)。
 「あの人の心は涼やか!」「煮えたぎっているよ!」の意見は、美風さんに分があったため教頭は敗れてしまった。
 なおさら、ドロドロの欲望さえ自在に弄ぶ魔女をもドン引きさせた文明は・・・ある意味で快挙か(笑)。彼らしくも男を見せましたね! 君は良くやった・・・それはそれとして、2メートル以内に近づかないでもらえるかな?(距離を取りつつ)
 マヤさんと二人で呪文唱えるところはかっこよかったんですけどね!

 ともかく、朝日とともに魔法は解ける。白黒を問うことなく。
 オカルトをメインに扱うこの作品ですが、それを人生の主軸にすることを推奨しているわけでは無いんですよね。
 もちろん、オカルトを信じることを笑わない。頭から否定しているわけではないのですが、あくまでも「人生をより豊かにする添え物」というスタンス。
 1話でマヤが言っていましたが、『オカルト』は元々主流になり得なかった派閥を指す単語。
 だから、それに過度に依存した――オカルトを主軸とした人生は、内田母子然り偽装スプーン曲げで稼ごうとする文明然り、上手くはいかないのです。娘を想っていた学長でさえ、学院造りにのめり込みすぎて妻子に出ていかれてしまったのですから。
 それを思うと、文明がエロや純愛といった主流派でなく、SMプレイを選んだのもオカルトと言えるのかも?(笑)

 それはさて置くとして。
 未来を作るのは、オカルトの不思議パワーなどではなく、人の努力。
 というわけで、ラストのもう一山を前に、魔女も白魔術師も使い魔も退場するという。筋の通った展開だと思います。
 まあ、未来がえらいことになったのは、魔女が魔界の扉を開いたせいじゃなくて宇宙人が原因ですし。
 生存が明かされた学長も、この後に絡んでくるのでしょうな・・・今まで何してたとか娘のピンチをスルーしすぎだろうとか言いたくなりますが(笑)。

 まるで一夜の夢であったかのように事態は収束。しかし。
 魔法対決で壊滅した民家はどういう扱いになるんでしょうな・・・。住民は「魔女を殺せー」と行進してて留守だったとしても、保険会社は対応してくれるのか?(笑) 火柱ぼんぼん上がってたし・・・甚大だよなぁ被害。
 そんな街中で激戦を繰り広げていたマヤさんの愉快な仲間達サイド。
 ・・・高速婆さんズ怖かったなぁ・・・。あのスピードは人外で確定なので、車で吹っ飛ばすのも有りですかね。トラックのドアでの撃退もナイス。一目散の文明もナイス囮(酷)。
 あと、こずえは良い仕事だと思いました。あのまま味方でも、何か足引っ張る予感がひしひしと・・・(笑)。
 それからJK、ダウザーならダウジングをまず試すんだ!(笑) なまじオカルト知識があるからやらなかったみたいだけど!
 あと敵の一団が現れたシーンで、道路に『止マレ』ってあったところが良かったです。前にも『この先段差有り』とかありましたが、こういう演出は個人的に好きなもので(笑)。

 さて、次回で最終回。
 ノストラダムスの鍵は、魔女と一緒に写っていた別のもの(何がフレームに収まっていたのか視聴者には見えなかったのですけど)だったのか。それとも、鍵が複数存在するのか。
 ていうか未来が変わってもあの組織は存在してるのかって気もするんですが・・・まあ、タイムパラドックスとか言い出すと話がややこしくなりますが。
 サブタイに物申したい気分になりつつ(笑)、来週を待ちます。それではー。






にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村


世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [DVD]
世紀末 オカルト学院 1 【通常版】 [DVD]
フライングヒューマノイド(DVD付)
フライングヒューマノイド(世紀末盤)
君がいる場所【初回生産限定盤】



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星