世紀末オカルト学院_第10話『暖炉のあかり』感想 / テレビアニメ
一言結論:生者と死者は会えないものだから。言葉を交わすことは、できない
ネタバレありますので、以下は続きから。
すれ違ってしまった父と娘。そんな二組の問題は解決、気合い入ってきた!というところで、次回予告に「何ぃぃぃっっ?!」となりました。
予告については置いといて、まずは本編ー。
マヤさんを気にかける文明。これ・・・もとい彼も彼なりに成長しているようですが、根本的に配慮が足らんのは簡単には治らないようで。
「どうして怒ってるんだ? オレ、何かしたか?」って、えーっとアナタの場合は・・・
・鍵を探してない
・戦力にならない
・空気を読まない
という感じでね、「した」よりも、「してない」ことが問題だと思いますよ私は。後ろの二つは素養も必要だけど、一つ目は頑張ればできるでしょうに・・・
それから引っかかるのが、美風さんと教頭に挟まれて言った苦し紛れのデマカセ「学長に呼び出されて・・・」が、次回の展開の引き金になってやしないでしょうね?ということ。
仮にそうだとして、彼を責めるのは酷ですが・・・そんなことはわかってはいるのですが・・・人の感情って、そうそうコントロールできないというか。・・・・・日頃の行いって大事ですよね!(無難なまとめ)
余談ですが、「これが原因となって応仁の乱が・・・」って歴史の授業してる彼は面白い状況に置かれているな、と。自身は原因を取り除いて歴史を変えに来てるのに・・・
文明の話はこのくらいにして。
自分で蓋をしていただろう記憶を取り戻し、父親へのわだかまりが消えたマヤさん。
ああ、良かったと思いつつ。予想外、というか予想以上にいい話で戸惑いました(酷)。
あかりちゃん父娘に止まらず神代父娘まで解決されるとは・・・
しかし『お化けの学校』をマジで創るとはマヤパパすごいなーオイ・・・スケールでかすぎて娘が気付かないのも無理ないレベル(笑)。
父の自分への想いを知って、マヤさんモチベーションあがりまくりのようで。
泣いてからの立ち直りが早いのは結構ですが・・・ちょっと心配。
だってパパさんの望みは「自分のことなんて忘れて幸せに暮らせ」ってことじゃないですか(手帳の記述より)。自分の復讐をしてほしい、なんて思ってなかったのですよ。
しかし娘は、親の心子知らず。
彼女の人生は彼女自身のものだから、親とは言え強制できるものではないのだけれど。でもさ、そんな危険なことをパパさんは望まないだろうよ・・・と思っていたら次回が、ね。あーゆーことに、ね。ほらもう、言わんこっちゃない・・・
しょうがないと言えばしょうがないんですけどね。こればっかりは。
死んだ人間は、生きている人間に想いを伝えられないものだから。
前回の感想記事で、そんな世界の理すら越えるオカルト半端無ぇな、って書いたんですけど流石にそこは越えられなかった。
あかりちゃんとお父さんの再会は、厳密に言えば叶わなかったのだと思います。
あれは娘と父の対面ではなく、サンタクロースとの対面だった。
そのままのお父さんだったら、会えなかったのではないですかね(たとえば、あかりちゃんが見えないとかの理由で)。
幽霊と同じ不思議世界の住人、サンタクロースになることによって、両者のひとときの邂逅が為ったのではないかと思うのです。
マヤさんだって、天国のパパの声が聞こえたりすることなど無かったわけですから。彼女は自力で父の遺した想いの欠片(と言うには、ばかでかい学院だったわけですが)を見つけ出した。
ただ、生と死の壁がある以上、父娘の想いが双方向になることは無く、互いに向けた一方通行にしかならない。だから、「自分のことは忘れなさい」と「仇を必ず見つけ出す!」と意思はすれ違ってしまう。
どうにも死は重い。
その重さたるや、主人公補正さえ時に押し潰す。どうなる次回!(誰だ)
で、次回の重要なキーマンだと思われる・・・というか無関係はありえないとほぼ確定した美風さん。
・・・そういう表情もできるんですね、と思いました。まる。
同じ状況の教頭先生との差は歴然でしたね。あっちはギャグ仕様の泣き顔ですからねー(笑)。
どちらも同じ(主人公サイドから見た場合)敵役ですが、両者の性質の違いが明快にわかるナイスシチュエーションでございました。見ててめっさ楽しかったです。
まとめると、教頭はマヤさんがチョロチョロするのが気に食わない。一方の美風さんは、マヤと文明の息が合うのを妨害している。そんな感じかな?
そして今夜の次回で何かが起きそうな・・・というか、フェイクでなければ起きるとサブタイが宣言しているわけですが。
これはまあ、見てみないことには・・・
マヤさん、せっかくデレたのに・・・オカルトに(予告の締めの台詞)。
いやー、楽しみ楽しみ。
そんなところで今回は終わります。それではー。
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