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世紀末オカルト学院_第6話『文明の道程』感想 / テレビアニメ

 

一言結論:演技も、嘘も、欠点も、みんな君の一部。

 ネタバレありますので、以下は続きから。



 こずえさんの出来事を扱いつつ、重要なポイントはマヤと文明のコンビ再結成に至る過程の回でした。

 前回の出来事より、様子のおかしいこずえ。なんと彼女、普通の人になっているんです!(変な説明・・・)
 あんなこずえは、こずえじゃない、というのが亜美さん弁。(しかし、恩を三日で忘れる子とよく友人やってられたな・・・)。
 一方のマヤさんは最初は乗り気ではなさそうに見えたのですが。
 本人に同調してオカルトを否定し、『星の王子様』も否定する。すると、『こずえ』は涙を流した。

 前回の感想記事で、自身の思う『自分』と他者が思うその人物が食い違った場合、どっちを取るか?という疑問を書きました。
 作品で示された回答は、『どっちも取る』。なぜなら、両方ともその人の欠片だから、どちらを失ってもダメ。
 言動は真っ当になっても、オカルトが胸に無ければこずえの心は満たされないという。・・・これで『オカルト』の部分が『愛』とか『勇気』だと美しいのですが(笑)。

 教頭先生も複数の面(冷徹な指導者と恋する乙女)を持ちながら、片方が嘘というわけではないんです。
 カッコイイ方の声で「(ポエム帳が他人に見つかったら)困っちゃう」とか言ってたじゃないですか(笑)。

 オカルトが無くても、人は生きていける。それどころか、それは人の幸せを壊すこともある。
 マヤはそれを知っている。身をもって。
 なのに、主観で勝手に決め付けることをせず、こずえ自身が必要としているから、取り戻すべく立ち上がる。
 人間が出来ているなぁ・・・マヤさんは。
 公式サイトのキャラ紹介の『クールビューティー』の記述に「えー?」とか思っててゴメンナサイ(笑)。他者が思う自分と、自覚している自分は違うんですよね!

 そんなわけで、こずえを再構築すべく落とした『オカルトこずえ』(適当呼称)を探しに行こうとしたマヤを止めたのは、意外なことに文明。
 もしかしたら命が危ないかもしれないのに、それでも行く理由は『担任だから』。

 この行動や展開はかっこいいなぁ・・・(人間そのものが抜けてますよ)
 失った栄光の日々を忘れられず、今の落ちぶれた自分を受け入れられなかった彼が! 偽りに過ぎない教師の肩書きに命を賭ける!

 結局、全部『自分』なんですよね。
 偽名を名乗ったからと言って、『本当の自分』を捨てて別人になったわけではない。『本当の自分』が、ただ別人のふりをしているだけ。
 『本当の自分』を偽って、教師をしているのではない。『本当の自分』が、教師の演技をしている。

 マヤさんだって、『オカルトなんてありえない』と公言しているけれど、今回の行動(「ポルターガイストよぉ〜」とか)は別にキャラ崩壊には当たらない。
 本当の彼女は、パパや友人を大切にする少女。ただ、過去の出来事から「オカルトなんて嫌い」と言ってしまうだけ。
 だから友達の為となれば、言いたいことはひとまず黙ってツチノコ作成に挑むわけです(笑)。水着にもなってくれるんです。本人的には着替え損でしょうが、視聴者的にはナイス展開ですよ(不純)。

 とーもーかーくー(何)。
 どんな人間も、生きている限り、『本当の自分』であり続ける。
 嘘を吐いたり、怖くて逃げ出したり、友達と一緒に遊べなかったり、大好きなお母さんにわかってもらえなかったり。
 そういった全てがあってこその『自分』。綺麗な部分だけでは不完全なのですよ。
 けれど人には防衛機能や見得があって、見せたくない部分は極力外に出さない。

 けれど今回、装置で強制的に暴かれたことでマヤは文明の過去を目にし、彼を許す。かくして、コンビ再結成。ただし名前で呼ぶのはアウト(笑)。
 マヤのこの心境の変化は、母に打たれた文明とかつての自分を重ねたからですよね。
 そりゃあ、一度くらいは許すでしょうな。マヤの現在の行動原理も、半分くらいはパパの平手のせいですから。

 文明も、これで少し『自分』に自信が持てればいいなと思います。
 超能力も無い、臆病で嘘吐き。そんな最低の部分を知っても『相棒』と認めてもらえたわけですから。
 スプーン曲がらなくたって、オレはやれるさ!とモチベーションをあげてほしいですな。今のところは、美風さんがいるなら、オレはやれるさ!って感じですけど(笑)。
 つーか美風さん、どんなワゴン販売ですか、それ・・・

 次回は、マヤ嬢のもう一人のクラスメイト・亜美の話? サブタイに二人も名前が入ってます。
 この記事、旅行前に急いで書いたので追記が有るかもしれませんが。
 ともかく、それではー。





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