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世紀末オカルト学院_第4話『文明の崩壊』感想 / テレビアニメ

 

一言結論:内田文明、意外とS。ただし、『最低』の略。

 ネタバレありますので、以下は続きから。

 なんかもう、月曜に最新話が配信されるアニメワンで見ているようなペースになってきましたが。
 5話前に滑り込みたい4話感想です。

 1話がマヤの全体像、続いて2話で彼女の心の深い部分が描かれているのでは・・・と書いたのですが、3話と4話も同じような構成だった印象です。
 同様にしてのこの二話を使って描かれたのは、ヒロインの相棒の文明。今回で彼の裏の姿・・・というか真の姿が明かされたわけですな。

 回想シーン、文明だけ何故に一人優雅にバカンス?と思ってたら、デタラメだったみたいですねー。
 ただ、彼のこと以外・・・未来の状態については正しかったみたいで、それなら情報の偽装による実害はそんなに無いんじゃないかなって気もしますが。・・・彼の超能力も計算に入れて戦力を整えていたマヤ以外は。
 でもまあ、個人的には思ったより人類はのん気に暮らしていたんだなぁと思いました。もっとこう・・・みんな食べ物に困って、夜盗とかが横行して、「お前はもう、死んでいる」みたい台詞を吐く人がいるようなイメージだったので。だってほら、『世紀末』だし(笑)。

 そんな嘘がばれたうえに臆病全開だった文明は株価を可能な限り下げましたねー。ただ、それは意図してそう演出していたんだと思います。今回、彼以外は明確に悪いことをしていないんですよ。

 教頭先生は計算無しに純粋に恋に落ちて(それとも堕ちて?)いた。
 怪しすぎる美風さんもはっきりとは何もしていない(でも怪しさはキープ)。
 登場のたびに誰か殴ってて、乱暴者イメージが定着しそうだったスマイルは戦力として頼りになった。
 単なる出オチキャラかと思われたJKもしっかり強くて、一家に一人欲しいくらいの便利な人だった。
 地下壕を爆破を指示したらしい教頭の部下も、あの怪物を地上に出さないという意味では適切な判断ですし。

 だから、今回の視聴者のムカつきは全て文明に向かうわけですよ。
 嘘で身分を偽り、女の子を置いて逃げ、綺麗な人には良い顔をする。身を守るためとか、人間としてつい・・・みたいなところもあるのですが、それではチャラにはできない。
 繭?から零れ落ちたサンダルは攫われた少年のもの(これ前回、被害者の顔が映ってたら鬱になったろうな・・・)。モスマンは幼い子どもを含むかなりの人間を食べ・・・命を奪っている。視聴者はそれを知っている。だから、文明の行動を『仕方ない』とは思えないんですよね。

 「オレも迷った」とか、わざわざイラッとさせるような顔で言ってくれるし。狙ってるだろう、お前(笑)。
 そういう感じで何度となくマヤさんに殴られる(しかも毎度ブレスレットを使用して)文明だったのですが、ラストは一言「卑怯者」とだけ。あんたにはもう触るのもイヤよ、なんて風にさえ見えます(エンガチョだしなぁ)。

 この作品は殴ったり蹴ったりという一見暴力的な行動が親密さを表す要素のような気がします。
 スマイルはこずえを殴ったけれど、そこに敵意は無い。マヤは父親が本当は好きだけど、首を斬り落とした。教頭はマヤと敵対しているが、今のところは手出しせず。
 まあ、このへんは今後の描写も見て判断しないといけないかなって気もします。あと、これはあくまでフィクションの演出なので、実生活で真似はしないように(笑)。

 そんな感じで落ちるところまで落ちた文明。彼はこれからどうするのか。普通なら再起を図るんでしょうが・・・彼、モチベーション低いからなぁ・・・でも、任務達成しないと未来には帰れないから一応がんばるのかも。

 で、真逆に見える(前回、自分もそう書いた)マヤと文明ですが、この二人の精神的な目的は同じなのではないかと思いました。
 両者がすべきなのは、本当の自分を受け入れること。
 マヤは、オカルトと父親が好きな自分を認める。文明は、既に超能力者ではない自身を受け止める。
 直視するのは嫌な部分でしょうが、それをきっちりしておかないと二人の今後の人生はうまくいかないと思うのですよ。

 サイコキネシスへの未練を断ち切れば、文明だってまっとうに働けると思うんですよね。未来世界はオートマチックでできたことができなくなってる状況なので。まずは人足でも何でもして元手を作って、向いてる仕事への足がかりにするとか。
 マヤは頭が切れるのでお金の心配はいらない気もしますが、このままオカルトを憎み続けていては、幸せな人生を送れないと思うんですよね。だから、オカルト――ひいては父親への思いに蹴りをつけるべきではないかと。

 でも、流石は正反対の二人。すべきことの根っこの部分は同じでも、進行方向が真逆です。
 オカルトに寄っていくマヤに対して、文明は離れていくわけですから。
 でもまあ互いの似ている部分に気付いて、名前くらいはちゃんと呼び合える、そんな信頼が築けるといいですなぁ。
 それはほとんど文明の頑張り次第ってきもしますが。呼び方は「ブンメイ」、名前を呼ばれるのは「気持ち悪い」と拒否。マヤさんの壁は二重構造・・・

 さて続いて、各キャラについて。まずはマヤ嬢。
 踏まれると痛そうなあんなハイヒールであれだけ全力疾走できるのはすごいな! でも、地下壕の探索に行くならもうちょっと格好を・・・いや、彼女は装備を外せないんだったか(2話の感想記事参照)。
 あと『エンガチョ』って古いですな(笑)。大好きだったパパが一般的な父親よりかなり年上だった影響なのか?

 スマイルとJK。
 その巨大工具はちゃんと工具として用途はあるのか? あの学園にはそのサイズのボルトが?!
 巨大ロボでも埋まってるのか! プールが割れて発信するのか!? 期待していいのかその展開を!(やめなさい)
 そしてJKはダウジングロッドの活用法が斬新過ぎる! トンファーどころの騒ぎじゃない、何か竜巻が発生してた!(笑)
 そして『ノストラダムスの鍵』は彼のリュックに違いないです。だって、キーボードの方が明らかにでかいのに中に入ってた! ずるずる出てくるシーン噴きましたよ(笑)。

 美風さんと教頭先生。
 懐中電灯持ってたり、「人影が見えたような・・・」とかやっぱり怪しいなぁ美風さん。爆破を実行したのは彼女なのか? 教頭先生とOPで一緒に映ってるし。
 そして、意外とピュアだった教頭(笑)。男を見る目は無いようですが。ポエムって! ここにも古い乙女が!(失礼)
 何か今回の彼女は憎めないし、黒幕は別にいてほしいなーなんて。ほら、「おもしろい人に悪い人はいないって言うじゃないですか」! 誰が言ったかって・・・笑の神ですよ!(落ち着いてください)

 最後に、長野の山中から宇宙樹が出てくる超巨大スケールには驚かされました。
 ファンタジーやSFでは超展開過ぎて不可能でしょうが、オカルトなら有りでしょう! オカルトの懐の広さはすさまじいですな!
 烏天狗のくちばしは宇宙船の酸素マスクとか、そんな説が!?とマジ驚愕でした。何という化学反応。オカルト、発想が自由すぎる!
 これから話がどれだけ広がるか楽しみになってきましたよ。オカルトに不可能は無い!

 さて、そんな感じで今回の感想は終わりです。
 次回予告は、歌い手と選曲がマッチしてていいですなー。1話のモー娘。といい。
 では、もう始まってるので終わりです。それではー。





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