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はなまる幼稚園_第12話『はなまるなクリスマス』『はなまるな気持ち』感想 / テレビアニメ

  

一言結論:自分にできることに、自分自身じゃ気づけない時もある。そんな時は、どうする?

 ネタバレありますので、以下は続きから。




 気が付けば最終回、といった感じで何だかあっという間だったように思います。
 ともかく、本編の感想にー。

 前話の秋(寒い日に雨にはうたれないだろうし)から季節は移って冬に。
 流石にお悩みモードからは脱却していたつっちー先生ですが、彼が仕事にどう向き合うことにしたのか、というのは描かれずじまい(前回ラストはプライベート時なのでノーカウントで)。
 その結論が最後に用意されて、きれいにまとまったラストだったと思います。告白には結局失敗したり、ドラマチックな盛り上がりは控えめだったのもこの作品らしいかな、と。

 今までも大人組はリアルよりだった気がするんですよね。志望動機とかつっちーの生活風景とか(笑)。そんなわけで、なんとなく『らしい』かなーと思いました。
 望みをパーフェクトに叶えた一般的なハッピーエンドは、前半の杏ちゃんの夢という形で、現実にはならないまでも描いて。

 結論としては、つっちー先生はお話作りが園児たちに受け入れられて、仕事の喜びを見出します。
 そのきっかけは先週の杏ちゃんとのやりとりにあるわけなんですが、その杏ちゃん自身の誕生につっちーが関わっていたということが桜ママより語られます。
 若つっちーの「先生を自分のフィールドに引っ張りこめ。好きって気持ちは何より強い」の言葉が桜ママの背中を押した。
 女ガキ大将みたいでエネルギッシュな彼女にぴったりのアドバイス。先輩が自覚していなかった長所をつっちーはわかっていたのでしょうな。

 でも、つっちーも言われるまでそんなことは知らなかった。それは彼もまた、己の良さ(先輩の助けになっていたこと)を自身で認識できていないということ。
 そして前回の杏ちゃんだって、自分がつっちーの救いに繋がるなど思いもしないという。世代を超えて続く無自覚の連鎖ですな(笑)。
 少し話題が逸れますが、今のところ杏ちゃんはこの連鎖の末端にいて。だから、彼女に充実をもたらしたのは人間ではない『夢』だったのかもしれません。

 話を戻して。
 自分自身の長所や独自の能力(できること)は、自分では見え辛い。
 ときどき聞く話ですが、でもだったらどうすればいいのか。
 己をひたすら見つめるというのも一つの手。
 でも、周りの誰かに見つけてもらうのだって、決して悪いことではない。
 それは誰かが別の誰かを補う助け合いであって、一方的な甘えとは違う。
 良さを見つけることを大切にする。それは、はなまる幼稚園の方針にも通じると思います。

 そんな助けあいがあって、つっちー先生は仕事の喜びや向き合い方を少しつかむことができた。
 前半の子ども側の主役・杏ちゃんに続き、後半で大人側の主役・つっちー先生もハッピーエンドにたどりつけて、めでたしめでたし。
 そんな一つの結論も出しつつ、これからもみんなの日常は変わらず続いていくんだろうな、と思わせるラストだったと思います。つっちー先生も杏ちゃんもまだまだこれから、ということですよね。

 と、いうところで最終話感想を終わろうと思います。
 いやー、個人的に感想を書くのがすごく難しい回もあった作品でしたが、最後まで一通りできて良かったと思います。
 それではー。




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1. はなまる幼稚園 第12話 「はなまるなクリスマス/はなまるな気持ち」  [ 物理的領域の因果的閉包性 ]   2010年04月04日 16:21
愛の中心で、俺を叫ぶ。
 好きって気持ちは何よりも強いんだから。
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