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はなまる幼稚園_第4話『はなまるなデート』『はなまるなお手伝い』感想 / テレビアニメ

一言結論:誰かを陰から支えられてこそ、大人

 ネタバレありますので、以下は続きから。




 杏たち園児側と、つっちーたち先生側を対比させることで両者の共通点や相違点が見えやすくなる。
 前回メインで描いていたのは、『大人』と『子ども』の変わらない部分。
 続けた今回は、『大人』の『大人』らしいところを描いていたと思います。

 年少者の自主的な行動に過剰に口出しせずに、見守って。手の届かないところには陰からそっとサポートを。
 これは大人ならではって感じですね。自分のことで精一杯だと人にまで気配りできませんから。
 そんな実体と比べると、園児トリオが想像していた大人像(大人が抱く願望)は、子どもの想像に過ぎないというか。
 ・・・ラムちゃんも大正浪漫も、つっちーの世代じゃないですし(笑)。いくらなんでも古すぎる・・・
 つっちーはぎりぎり昭和生まれくらい? まあ、マスターグレード知ってる人だから知識としては有るんでしょうけど。

 では、そんな大人たちの描写を具体的にあげていきます。
 まず一番手は、つっちー先生。普段は子どもっぽさの目立つ彼ですが、一応は大人、社会人です(笑)。
 先生として、園児の気持ちを汲む気はちゃんとある様子。
 「道が混んでて遅れた」と言う杏の意図を察して、彼女が望む『でーと』に協力してあげてます。恥ずかしいだろうに『ドライブ』も(笑)。
 多分、「世界が平和に・・・」っていうのも彼なりの気遣いなのでしょう。不評だったし、牛乳についてはフォローできないのですが(笑)。

 山本先生となると、そのへんの力は段違いです。
 杏が散らかしてしまった部屋をイヤな顔ひとつせず片付けて、お茶を淹れる時にはずっと支えて。
 後者の1シーンに、山本先生は支えている手だけしか映っていないカットがあってですね。それが、状況を象徴しているなーと思いました。
 これは「お手伝いしたい!」って杏のやる気を損なわないよう、あえて陰からのフォローに留めているんだと思います。
 杏の『おてつだい』は余計な手間を増やしていて、山本先生が自分で仕事した方がずっと楽なのは明白。でも、言わない。
 だからこそ、杏は自分で気付けるようになる、と。

 あれもダメこれもダメでは、自分で考えて動けるようにはならない。
 子どもの積極性や自主性を育むためには、大人は言いたいことをぐっと堪える時が必要なのかもしれませんねー。
 幼稚園ではないにしても、「『若者にはエネルギーがあるんだから突き進め』って言う癖に先回りして押し留めるのってヘンじゃないか・・・積み重ねた経験を活かして支えてくれれば進む方も安心なのに・・・・」とか思ったことのある人はいんじゃないかなーと(何の話)。

 話を戻して。
 山本先生の姿勢は、怒ると面倒だからーとかではなく、園の方針とも合致していると思います。
 園長先生は、新人のつっちー先生が作り上げる組の様子を見守るつもり。
 今回だって、山本先生が2クラス受け持つと聞いた先輩先生方は「手伝おうか?」と支える姿勢を示していました。
 「何かあったらどうするの」なんて言って止めたりしないし、山本先生のアイデアも好意的に受け入れてくれる。

 そして山本先生自身も「助けられている」と言うのだから、そんな周りの思いやりに当然気付いている。
 幼くてまだそこまで考えが至らない杏と比べると、そこがやっぱり大人ですよねー。
 きっと、自分が支えられていることをわかっているから、園児をそっと支えることができる。そんな人になれたのだと思います。

 杏の『おてつだい』はつっちー先生に言われたからやったこと。大好きなつっちーのため、ひいては自分がつっちーに好きになってもらうため。
 無論、杏にその自覚はないし、利己的と非難するほどのものでもないです(彼女の年齢を考えれば尚のこと)。
 でも、当初は山本先生を助けたいと思っての行動ではなかった。それが最後に変わったんだと思います。

 残っている仕事をこなす山本先生に、誰に言われずとも気付いた杏は、この時はじめて彼女を思いやって行動した。
 それから二人で『労働』するうち、山本先生との心の距離は縮まって。目の前の人をちゃんと見たのでしょう。
 だから、山本先生の素敵なところが実感できた。泣き出すくらいに。

 きっとこれまでは、『つっちーの好きなオンナノヒト』くらいにしか思ってなかったんだと思います。
 「ま、つっちーが気にする程度には美人なんじゃない?」程度の軽い認識だったのでしょう
 それが、身近に接して魅力がダイレクトに伝わって初めて「これはマズイ。アタシ、負けるかもしれない」と(笑)危機感を覚えたのかなーと。

 そんな不安がる杏にちゃんとフォローをしてあげる山本先生はすごい方ですよ、本当に。
 一般人のつっちー先生は、見劣りしてしまうというか。必要以上に彼がダメに見えると言うか・・・
 でも、翌朝あいさつしただけなのに「女の子の話してるから、男の人は来ないで!」って言われちゃうのはちょっとかわいそうかも(笑)。

 そんなところで、今回の感想は終わりです。
 ぎりぎり間に合わず1週遅れとなってしまいました。次はなるべく早くあげたいなぁなどと思いつつ。
 それではー。


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