『スパイダーライダーズ 〜よみがえる太陽〜』 最終話は、泣かさない感動作品
以前に取りあげた『スパイダーライダーズ』の最終回が、もうすごく良かったのですよ。
涙を伴わず、ストレートに心を揺さぶられました。この感覚は暫くぶりです(泣ける話には弱いので目を潤ませるくらいなら結構するんですが)。
泣かさずに人を感動させるって、すごいと思います。とっても。
私ってばエピローグがどうなるかに気を取られて、クライマックスの重要性を忘れていました。
終局が素晴らしければ、余韻は最小限でいいんですな。
最終話予告の「最後は大団円!」には、うんわかってるよーって思ってたんですが、もうそれ以上でした。
ネタバレを防ぎつつ少々具体的に話しますと、私の想像を超えた決着をみたのです。
といっても、安易な意外性を狙ったバッドエンドではなく。
かといって、ありきたりのハッピーエンドでもないのですよ。
一筋縄ではいかないテーマを扱う場合、それをきちんと描くためにはどうするか。
作品の対象視聴者の年齢層を引き上げるというのもそのひとつ。大人向きの作品なら、届けられる幅は確実に増します。
ですがこの作品は、低年齢向けという姿勢を崩さず、難しいテーマを伝えてみせてくれました。
少年向けヒーローものらしからぬ決着ながら、主人公は立派にヒーロー、子どもたちに見てほしいと思える作品だったと思います。
恒例の一言結論もややネタバレな感じなので、以下は続きから。
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