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小説版『宇宙をかける少女』下巻感想

 

一言結論:『大きさ』のアニメ、『数』の小説


 『そらかけ』小説版の下巻を読んでの感想です。
 以下、ネタバレありなので続きから。



 敵の大軍勢が印象的でした。
 コロニーの壮大さはやっぱり映像の方がわかりやすいんですが、文章では数をずばり挙げることで敵の強大さを伝えてきました。
 2万のコロニーっていうのは、絵だと表現が難しいと思います。人間の視界にはそんなに入らないし。
 必然的に味方の数も増えて、それを仕切る主人公の責任は更に重く・・・ほんっと、こっちの秋葉は頑張った!
 仲間はいるけど、リーダーの孤独というか・・・何せ親友が不在ですし。

 イモちゃんの出番が本気で皆無だったんですよ・・・。本編内容と無関係の挿絵(でもカラー)にしか出てない。
 この巻では名前が一度も出てこないからな・・・どこで何をしていたのかすらわからないという。
 徹底してると言えばそうなのでしょうね。この子がいたら、秋葉は甘えちゃうからなー。

 他に出演できなかった人たちと言えば、スール家の長女長男(存在は確認できますけど)。
 全くいない人は、生徒会(女帝陛下含む)とクサンチッペにベンケイ。ニーナ課長とフォン博士。エリカとリリー。
 あとの公式HPのキャラ紹介ページに出ている人は大体出ているかな。ゆぴたんまでお仲間を連れて・・・

 ブーミンも出てましたよ、『エリート』という本編見ている方が忘れそうな設定もちゃんと残して。
 でもピザ好きだったり、死亡フラグとわかってる台詞わざわざ言ったりとお間抜けなところは相変わらず。
 ニーナもウルもいないものだから、互いにツッコミを入れあってます。


 それでは、各キャラ感想。まず、味方側。

 小説秋葉はやっぱり頑張り屋さんです。のみならず、仲間のリーダーとして活躍するというすごいことに。
 でも等身大の女の子のままで、彼女らしさを失う事無かったのは「やっぱり秋葉だなー」って感じです。
 そういえばこの子、上下巻通してマトモな直接戦闘はしてないことに気付きました。レオパルドキャノンの発射以外は、敵と接触したら逃げるし自分から武器も外す。
 きっと、そこが神楽さんとは違うこの子自身の持ち味ってことなのでしょう。
 あと湯気付きサービスシーンは健在。二回も入浴してるし神楽さんの差し金でQテクター脱がされるし、裸が多いのはヒロインの宿命なのか(笑) 

 ナミとのやり取りは男前でした。かっこよすぎて秋葉じゃないみたい(酷)
 うーん、個人的にこの辺はアニメ版の方がいいかなー。
 何ていうか、こっちだとナミが完全に悪いので(神楽とナミだと、どっちが悪いとも言えない気がしますが)。
 心底憎んでいるわけでもないのに(ここ重要)、互いへの対応を双方間違えて一緒に泥沼にずぶずぶ嵌っていく三女四女が好きだったというか。
 「このどっちもどっちめ! もう、血は争えないんだから・・・」と妙な角度から微笑ましさを見出してたんですよね・・・私。
 改めて書くと、どんな趣味だって感じです。

 いつきは、主な活躍はこっちの巻でしたね。
 両親のこととか事情も明らかになって、秋葉とも友達になって。でもその分、ほのかとの接触は少ないですね。ほんのり寂しい。
 表紙めくって1ページ目に、カラー挿絵でも一番手前だったりとこちらもよく脱いでいます(笑)

 ほのかは、いつきが前に出た分やや影が薄くなったような。やっぱり無口っていうのは、小説では厳しいですね。
 好き勝手やってる神楽さんに振り回される感じがします。「ごめんねー」が(間接的にとはいえ)こっちに回ってきましたよ。
 この先を全く考えないと、ちょっと報われてない気がする・・・秋葉が何とかしてくれるのかな・・・

 レオパルド。
 秋葉とはあれが完全に初対面だったのか・・・幼い日の思い出を宿敵に取られてるぞ。でも、混浴したからいいか。(どんな理屈?)
 「かわいいやつ」とか、完全にパートナーの手のひらの上の彼です。まあ、このレオパルドならそういう気持ちになるのもわかる(笑)
 それにしても・・・「ぼくはたぶん、きみのことが好きだったぞ」か・・・「喜んで!」とはエラい違いだ。
 すぐ調子に乗るところは変わらないですけどね。何だ『コロニー流格闘術 免許皆伝』って(笑)

 獅子堂家。
 姉二人が妹達をすごい心配してる・・・設定の都合で輪に入れないナミが余計かわいそうだよ・・・
 直接戦闘をしない風音さんと桜の出番が少なくなったかなー。でも、ラストの桜の行動は大きい! 偉いぞ末妹!
 あ、個人的に先代当主がお父さんなのが意外でした。女系一家だから、てっきりお母さんの方だと。

 そういえば、ミコトの謎はそのままだったなぁ・・・まあ『ゲスト』と明言されてたし・・・。
 でも勝利の鍵はアンチQTとこの子。これだけキーキャラなら説明してくれても・・・とりあえず神楽さんの仕業ってことにしますか。
 いや、この小説版は凡そこの理屈で説明がつくホントに(笑) 
 ナユカちゃんの挿絵も欲しかったですねー。顔が見たかった。別作品のどこかにいるのだろうか。
 あ、あとフリオとネネコの学生コンビに出番があったのはびっくりしました。

 
 で、その他の重要キャラの皆さん。

 ネルヴァルは、人型ボディが出てきたことが驚きでした。
 ていうか、あれ『青年』なんだ・・・。20代後半くらいだと思ってましたよ声渋いから。
 ・・・まあ、そんなこと言ったら風音さんの見た目なんて・・・すみません、何でもないです・・・
 小説レオパルドはアニメよりずっと善人。でも、ネルヴァルは更に善人でした。敵の首魁なのに。
 ミス・アレイダと単純な上司部下ではないところが、ちょっと素敵だと思いました。理解とは程遠い二人ですが、どこか似たものを抱えている・・・そんな微妙な関係の二人は紛れもなく同志でした。

 ええとそれと。
 一人称「ぼく」で、おねえちゃん大好きで、クソまじめなせいで負けちゃって、でも秋葉と仲良しなネルくんが可愛かったという想定外過ぎる感想に我ながら戸惑っています。
 途中まであんなに高潔だったのに・・・・あれ? どういうこと?
 でも秋葉に「ネル」って呼ばれる彼がかわいくみえてどうしようもなかったんだ・・・二人でレオパルドをめいっぱいからかうといいさ。

 それから、ナミ。
 登場人物紹介ページから出られてよかったね、うん。
 CASTページのこの子は見知った彼女ですが・・・秋葉曰く『美人さん』だそうなので、きっと外見は大人なんだと勝手に思うことにしました。
 大叔母さんなんだから、風音さんより見た目くらい年上がいいなぁと。それに、ツインテールであのアーマーはやっぱ無理がある(笑)

 神楽さんが色々問題抱えた人として描かれてただけに、すごくマトモに見えてた彼女ですが・・・
 土壇場になるにつれメッキがはがれていく様子に「何だ、いつものナミじゃん」と思いました(酷)。
 自分が優位と見ると調子に乗って小物台詞吐くわ、野心見抜かれまくりだわ、負けっぷりまで彼女らしいです。
 「ダンボール箱でもかぶっていなさい」とか、何てしっくりくる言葉・・・。桜語が一人わからなかったりと、変なところが変わらない子だ。
 本編のような独りぼっちのラストではないですが、最低二人は殺してるからなぁ・・・。やり直すのはむしろ難しいのかも。

 で、自称『ラスボス』の神楽さんは言うだけあって強大すぎます。ネルヴァルが小物に見える。
 どうやって勝てというのだ・・・って、女帝陛下が戦ってらっしゃる運命ってのはこういう相手なのかも(関係無い)。
 ただ最後の最後、弱さらしきものも見えましたけどね。秋葉との邂逅でその辺は少し解消されたってことなのでしょうか。
 超万能の彼女でさえ「ひとりは寂しい。レオパルドも言ってましたが、「ひとりでは生きていけない」――きっとこれがこの小説のテーマ。誰だって独りじゃ駄目なんですよ。
 でもこっちの彼女は深すぎて掴めないです。小説設定のssをもし書くとしても、出せないだろうな・・・
 これで終わりなのが残念ですねー。みんなを引き連れて、この人に会いに行く秋葉が見たいー。書く方は理屈の構築がえらい大変そうですが。

 そんなわけで完結の『そらかけ』アナザーストーリー。
 結局、はっきりした死人は両親だけ?の大団円(帰ってこなかった神父さんは、洗脳⇒ダンボールコースかもしれないし)。
 おもしろかったです。続編が読みたい気持ちもありますが、でもこれが切りの良いところなのでしょう。
 アニメの二期ができたら、こっちも続きを作ってほしいとは思いますが・・・難しそうだなー。
 ただそれだと、今回で綺麗に終わったいつきはついてく理由が無い? まあ、その辺は友情ってことで。「その後も、よろしくお願いします」だそうですし。
 そんなまとめで終わります。それではー。



宇宙をかける少女 下巻 (一迅社文庫 せ 1-2)
宇宙(そら)をかける少女〈上巻〉 (一迅社文庫)



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コメント
1. Posted by ネルパ   2012年08月31日 12:15
初めまして^^
アニメのネルヴァルのやり方にも一理あるよなとか思って、
小説ではどうなってる?と思い小説を見た者です^^
ネルヴァル否定して欲しく無いけど、アニメとか否定する空気だし…
(結局否定され無い事にほっとしていたり)

さて、小説版ですが
個人的にはアンチQT、ナユカの空間安定能力をネルヴァルに話して、
話し合いで解決してほしかったな〜と思ってます。
肯定的に見ると結局、ネルヴァルは生きているし、否定される事は無かったし、
秋葉の言い分にも一理ありますが、攻撃する事はないだろうと!
ネルヴァル頭脳体に話し合いは無理!って言う根拠欲しかったな〜と
ネルヴァルは十分話し合いで解決できる人物であるはずだから!
人間体と頭脳体は別って弁解くらいは欲しかったなと

余談になりますが
宇宙をかける少女を見ていると、勧善懲悪(ヒーロー者)と言うのは、本当に
「勝った方が正義となる」って話にしか見えないな〜;;
後、宇宙をかける少女等の話を見て、人を助けるのに理由は要らないって
言葉が嫌いになったな!ネルヴァルがアニメ小説等で悪役になっているように、
人を助けるには理由がいるよね!それなりの

後、これを瀬尾つかささんに言いたいけど、彼のブログにコメントするには↓
http://blog.livedoor.com/
にログインすればいいんだよね^^?
後、瀬尾つかささんにこのコメントみせても失礼な所は無いよね^^?
それじゃあコメントさせていただきありがとうございました^^♪それじゃ^^ノ
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