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宙のまにまに_第6話『よろしく』感想 / テレビアニメ

 

一言結論:誰も皆、痛みの無い場所にいたい


 ネタバレありなので、以下は続きから。



 新キャラの草兄によって、天文部の人間関係に変化が起こり始める話。
 「マイエンジェル」とか言い出す先生はイタリア帰りかと思いましたが(偏見)、そんなことはなかったようです。

 朔、美星、姫、各人はそれぞれの求めるものに則り素直に動いていたと思います。
 もちろん3人の実際の動きはバラバラですが、行動原理は共通してるというか。
 皆それぞれに『嫌なもの』があって、それから離れられる居場所を求めている気がします。

 まず美星。一見、天真爛漫に見えますが、この子は家庭に・・・というか父親に?何かの事情を抱えている様子。
 そんな彼女は、孤独や寂しさが嫌いで。だからこそ、部員達や朔のいる天文部にこだわりもする。
 朔ちゃんや草兄との再会にあんなに喜ぶのは、美星にとっては幼少期が最も満たされていた時期だということなのでしょうか。
 その頃を美化するあまり、『現在』が『過去』を再現するためだけのものになっていたら問題ですが・・・今のところそこまで断定は出来ないかな・・・

 姫ちゃんは、髪の毛の劣等感に悩まされていて。それを解消してくれたことをきっかけに、恋に落ちた。
 つまり朔ちゃんは、コンプレックスを無効にしてくれる安全地帯。
 これは別に恋人関係にならなくても、有効。マズイのは、年増先輩もしくは他の誰かに奪われること。
 意識的か無意識かはともかくとして、姫ちゃんがこう考えているなら、今回のチャンスに動かないのも道理です。
 美星が勝手に離れてくれた今、自ら危険を冒す理由は無いのです。告白してうまくいかなかったら、一緒にいるのが難しくなってしまいますから。
 だから、彼女は踏み出せない。

 朔はと言えば、転勤族の家庭という少々不安定な状況で育ったため、安定や平穏な生活を殊更求める。・・・若いっていうのに・・・(笑)
 しかも親の仕事の都合という、子どもでは抗いようの無い――言わば『運命』が相手なだけに、状況を打破しようという意欲に欠けがち。
 困ったことが起こった場合、まずは逃げの一手です。

 強引だけどそこも含めて『昔と変わらない』美星は、不動の存在――安定したものと彼には映ったのでしょう。
 でも彼女には、自分が不在の間に知り合った人がいた。『変化』はちゃんとあって、『安定』なんていうのは自分の思い込みだった。
 理屈としてはわかっていたけれど、それを突きつけられた朔は本に逃げる。
 逃げ癖がついちゃっている感じですねぇ。

 朔の安住の地とも言える本。
 いっぺん書かれた文章は、何十年経とうとそのままで。そこに『変化』は無い。
 止まっているように見えて、動いて見える星とはそこが違う(実際動いているのは地球の方ですが)。

 そんなこの話での3人の行動の裏には、実は共通の心理――『嫌なものとは距離をおきたい』という意識があったのではないかと思います。
 まったくもって自然な考え方ではあるのですが、恋愛はそれだとうまくいかないことも出てくるような。
 何せ、自分とは価値観の異なる他者と向き合わないといけないわけですから。
 そういう意味では、美星だけではなく1年生二人もまだ恋愛初心者って感じなんでしょうね。年長の美星がああだと、むしろ当然って気もしますが。
 さて、そんな彼らは文化祭に向けてどうなっていくのでしょうねー。

 というところで今回の感想は終わります。
 それではー。


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1. 宙のまにまに 第6話『よろしく』  [ 心のおもむくままに-光と闇の交錯地- ]   2009年08月17日 06:37
第6話『よろしく』ありゃ?鉄板の観測シーンがないのか…毎回形を変えて星を見上げるシーンは入れてくれるのかなぁと、勝手に期待してたんだけど。。。ないと、なんか寂しいですね^^;姫の報われない空回りっぷりな頑張りも、今週は勢いがなかったし、それもちょっと残念...
2. 宙のまにまに 第6話の感想  [ 自堕落アニゲー生活 ]   2009年08月17日 07:43
アニメ 宙のまにまに 第6話 『よろしく』の感想です。 宙のまにまに コミックスシリーズ1〜6
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