2009年07月16日
宙のまにまに_第1話『天文部へようこそ!』感想 / テレビアニメ


一言結論:懐かしい空気、懐かしい人との再会
夏休み前で学校の方が少々立て込んでしまいまして、感想が遅れてしまいました。
2話も既に放送されている地域もありますし、話の流れよりは作品の雰囲気や登場人物の第一印象について書いてみようと思います。
ネタバレありなので、以下は続きから。
湧き上がってきた感情は、懐かしさ。
初めて見た作品、原作ももちろん知らないです。
にも拘らず、この作品の雰囲気をひどく『懐かしい』と感じました。
登場キャラクターの大人しいと言うか、柔らかい感じがある意味現代的じゃない印象を受けたのです。
それは、彼らが『属性』をあまり主張してこないからなのではないかと。
最近のアニメやゲームだと、キャラたちは自分の個性を猛烈にアピールしてくるのが普通。
そして、その個性は定義された『属性』の組み合わせあることが多いです。
ツンデレ・ロリ・メガネ・ツリ目・天然・腹黒・ツインテール・オタク・ネコ耳・天才・・・等。
外見や性格など、人物のあらゆる側面が記号化されるというのは以前からあったと思うのですが(そもそもマンガはそうした記号からできていると言えるものですし)、それらの名称や意味がファンに浸透してきて。
そして制作側も、それを意識するようになったと思います。
恋愛ゲームなんかはわかりやすいですよね。
異性の好みは人それぞれ。でも多くの人が楽しめるよう攻略対象となるキャラクターはタイプがばらけていて、『属性』と個性はほぼイコールで結べる感じ。
マニアックな趣味の方々を対象にしたものには、例外もあるかも知れませけど・・・全キャラ貧乳とか(笑)
ともかく、昨今ではキャラに『属性』は必須・・・どころかちょっとひねったものを持たせると『新しく』感じるのですが。
私が小学生とか中学生くらいの頃は、そうではなかったと思います。
自分が知らなかっただけかもしれませんが、少なくとも今ほど前面に押し出してもいなかったはず。
その頃の雰囲気を、この作品のキャラたちからは感じました。
主人公の朔の第一印象なんて「昔の少女マンガの男の子みたいだー」でした(笑)
今のマンガだと、もっとこう・・・あからさまな美形で「いかにも二次元!」みたいなオーラが出ているのですが・・・
朔の純朴で垢抜けない感じ(褒め言葉)に昭和生まれの人間として親しみを覚えたほどです(あくまで褒め言葉)。
他の人たちも、ショートカットで小さくて元気な子・メガネの委員長とかオーソドックスなところに留めておいてさほどひねってないと思います。
朔の母親も美人には違いないのですが、ちゃんとシワもあって若すぎるというほどでもない、とか(やなとこチェックすんなよ)。
また、『王道』ではあっても『お約束』には囚われていないように思いました。
主人公は異性キャラと出会った瞬間からえらく好印象で新キャラが出るごとにハーレム状態に・・・とかよくありますけど、朔は普通に美星を迷惑がってました。
「寂しかっただけ」という自分の気持ちも素直に認めて、「別にアンタがいなくて寂しかったとかじゃないんだからね!」とかも言いませんし(笑)
・・・野郎にツンデレになられても困るというのもあるのでしょうけど。
でもまあ、女の子が男の子を追い回して馬乗りになったりと、昔の感覚からすると『過激』な部類になるのでしょうが。
今では初対面で一目惚れ、その場でキスまで完了っていうのもあるくらいですしねー。
デザイン的な面でも、アニメ塗りが映えるよう計算された造形に、ということもなしで。
色もド派手な(青髪とか)ものは使わず、親しみやすい柔らかさを持つように仕上がっていると思います。
でもその中にありながら、美星は現代人から見てもちゃんと可愛い。すごいなー。
この「懐かしい雰囲気だけど楽しめる」というのは、作品の中心である「天文」と重ねているんでしょうかね。
夜空が照らされるにつれて難しくなってしまった天体観測。ですが古くから親しまれてきたそれには、今も色褪せない魅力が確かに存在する。
そのあたり、どこか通じるものを感じました。
雰囲気ばかりでなく、話の展開にも少し触れてみますと。
「部の成立を目指す」というのは『部活もの』よくある目標ですが、「何故同好会ではダメなのか」をちゃんと説明してくれたのが良かったです。
部員(仮)達の頑張る理由がわかって、素直に応援できます。
次回はライバルが登場するようですね。ってライバル、メガネ委員長じゃないんだ・・・
懐かしさに心が和む、安心して見られる作品になりそうです。って、ヤンデレとか登場したりしませんよね・・・(怖々)
明日(24時過ぎ)に感想更新予定の『東京マグニチュード8.0』はとてつもなく深刻な展開になるかもしれませんし・・・
話は逸れますが、小さくて元気な幼馴染との思い出の町に戻ってきた長身でメガネの主人公は、文芸部に興味があったが別の部活に・・・と書くと、『青い花』とすごくそっくりですねー。
ふみちゃんを男の子にすると朔ちゃんに・・・? というより、凸凹同士が気の合う友達になれそうだと思いました(笑)。
では、明日に備えて今日はこの辺で。
それではー。
宙のまにまに Vol.1 (通常版) [DVD]
宙のまにまに Vol.1 (初回限定版) [DVD]
宙のまにまに Vol.2 (通常版) [DVD]
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初めて見た作品、原作ももちろん知らないです。
にも拘らず、この作品の雰囲気をひどく『懐かしい』と感じました。
登場キャラクターの大人しいと言うか、柔らかい感じがある意味現代的じゃない印象を受けたのです。
それは、彼らが『属性』をあまり主張してこないからなのではないかと。
最近のアニメやゲームだと、キャラたちは自分の個性を猛烈にアピールしてくるのが普通。
そして、その個性は定義された『属性』の組み合わせあることが多いです。
ツンデレ・ロリ・メガネ・ツリ目・天然・腹黒・ツインテール・オタク・ネコ耳・天才・・・等。
外見や性格など、人物のあらゆる側面が記号化されるというのは以前からあったと思うのですが(そもそもマンガはそうした記号からできていると言えるものですし)、それらの名称や意味がファンに浸透してきて。
そして制作側も、それを意識するようになったと思います。
恋愛ゲームなんかはわかりやすいですよね。
異性の好みは人それぞれ。でも多くの人が楽しめるよう攻略対象となるキャラクターはタイプがばらけていて、『属性』と個性はほぼイコールで結べる感じ。
マニアックな趣味の方々を対象にしたものには、例外もあるかも知れませけど・・・全キャラ貧乳とか(笑)
ともかく、昨今ではキャラに『属性』は必須・・・どころかちょっとひねったものを持たせると『新しく』感じるのですが。
私が小学生とか中学生くらいの頃は、そうではなかったと思います。
自分が知らなかっただけかもしれませんが、少なくとも今ほど前面に押し出してもいなかったはず。
その頃の雰囲気を、この作品のキャラたちからは感じました。
主人公の朔の第一印象なんて「昔の少女マンガの男の子みたいだー」でした(笑)
今のマンガだと、もっとこう・・・あからさまな美形で「いかにも二次元!」みたいなオーラが出ているのですが・・・
朔の純朴で垢抜けない感じ(褒め言葉)に昭和生まれの人間として親しみを覚えたほどです(あくまで褒め言葉)。
他の人たちも、ショートカットで小さくて元気な子・メガネの委員長とかオーソドックスなところに留めておいてさほどひねってないと思います。
朔の母親も美人には違いないのですが、ちゃんとシワもあって若すぎるというほどでもない、とか(やなとこチェックすんなよ)。
また、『王道』ではあっても『お約束』には囚われていないように思いました。
主人公は異性キャラと出会った瞬間からえらく好印象で新キャラが出るごとにハーレム状態に・・・とかよくありますけど、朔は普通に美星を迷惑がってました。
「寂しかっただけ」という自分の気持ちも素直に認めて、「別にアンタがいなくて寂しかったとかじゃないんだからね!」とかも言いませんし(笑)
・・・野郎にツンデレになられても困るというのもあるのでしょうけど。
でもまあ、女の子が男の子を追い回して馬乗りになったりと、昔の感覚からすると『過激』な部類になるのでしょうが。
今では初対面で一目惚れ、その場でキスまで完了っていうのもあるくらいですしねー。
デザイン的な面でも、アニメ塗りが映えるよう計算された造形に、ということもなしで。
色もド派手な(青髪とか)ものは使わず、親しみやすい柔らかさを持つように仕上がっていると思います。
でもその中にありながら、美星は現代人から見てもちゃんと可愛い。すごいなー。
この「懐かしい雰囲気だけど楽しめる」というのは、作品の中心である「天文」と重ねているんでしょうかね。
夜空が照らされるにつれて難しくなってしまった天体観測。ですが古くから親しまれてきたそれには、今も色褪せない魅力が確かに存在する。
そのあたり、どこか通じるものを感じました。
雰囲気ばかりでなく、話の展開にも少し触れてみますと。
「部の成立を目指す」というのは『部活もの』よくある目標ですが、「何故同好会ではダメなのか」をちゃんと説明してくれたのが良かったです。
部員(仮)達の頑張る理由がわかって、素直に応援できます。
次回はライバルが登場するようですね。ってライバル、メガネ委員長じゃないんだ・・・
懐かしさに心が和む、安心して見られる作品になりそうです。って、ヤンデレとか登場したりしませんよね・・・(怖々)
明日(24時過ぎ)に感想更新予定の『東京マグニチュード8.0』はとてつもなく深刻な展開になるかもしれませんし・・・
話は逸れますが、小さくて元気な幼馴染との思い出の町に戻ってきた長身でメガネの主人公は、文芸部に興味があったが別の部活に・・・と書くと、『青い花』とすごくそっくりですねー。
ふみちゃんを男の子にすると朔ちゃんに・・・? というより、凸凹同士が気の合う友達になれそうだと思いました(笑)。
では、明日に備えて今日はこの辺で。
それではー。
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