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宇宙をかける少女_第24話『終末の呼び声』感想 / テレビアニメ

    


一言結論:人は大儀のみで生きるにあらず

 ネタバレありなので、以下は続きから。



 先週までのはいくら何でも長すぎだろうということで、コンパクトにまとめることを目指したのですが結果は・・・うん、こないだのよりは、短いよね程度でお願いします。

 そういえば『華』はフォン博士のQTローズのことだったんですね。レオパルドのパーツは当然メカだと思っていたので盲点でした。
 それにしても、あの形はちっともローズって感じじゃないなぁ。
 人の目のようにも見える特徴的な三枚の花びら。精神支配を防ぐこの花は、もしかして3人のヒロインを表しているのか。
 あるいは目が3つ、すなわち2人以上ということで、複数の生命の象徴?
 それともブレインコロニーの一つ目プラス人間の目(2個)、というブレインコロニーと人間のパートナー体制の暗示?
 って、このへんにしておきます。また長くなりそうだ。

 おそらく今週が決戦前、最後のバトル無しの休憩。あとは一気にいくはず!
 クサンチッペを倒したもののそれは敵勢力の一角、ネルヴァル・ナミ・アレイダというストーリー上重要そうなお三方は未だ健在で。
 残り三話、一人攻略に一話かけれるかなーと思ったら突如登場したのは青目パルド、プリンス・オブ・ダークネス(自称)!
 敵が・・・増えた・・・・・

 尺の問題はさておき「今ある姿は、本当にお前が望んだものなのか? 人の言いなりとなり、駒とされていて良いのか?」というのは、そのまま秋葉にも当てはまります。
 風音さんといつきのシーンはわざと直前に置いたのでしょうね。
 イモちゃん奪還に秋葉を行かせられないという風音さん。行ったら今度こそ戻って来れないかもしれない」というのはいつきもわからないではない。
 でも戻って来れなくて何が困るかというと「(カークウッドを取り返すために)レオパルドの武装トリガーである秋葉がいなくなっては元も子もない――肉親より『駒』の扱いに近いと取れなくもない言い草。
 長姉の態度は一貫してるのですけどね。秋葉に対してもナミに対しても、放置もしくは私情抜きで厳しく当たる。
 でも今までで一番優しかった相手がつつじってのはおかしくないか・・・?
 その名の通り獅子堂家に生まれた子どもは、突き落とされた千尋の谷から這い上がれなければ面倒見てもらえないようです。

 いつきやほのかとの友情を「友情ごっこ」と切り捨てる姉に、基本姉には弱い主人公も怒りを見せます。
 学校へ行きなさいという言いつけに背いたことはあっても、秋葉がここまで明確にお姉さんに反抗したのはおそらく初めて。
 前回で自分の戦う理由を見つけた――己の意思を見出した彼女は、姉の言いなりからは卒業するのでしょうか。
 先週と今週を見ると、秋葉を戦わせるものは姉達とは違う場所にあると推測されますし。

 イモちゃんの死でどん底だった秋葉。そんな彼女が立ち上がることが出来たのも、前に進めたのも「友達」のおかげ。
 自分の為に懸命になってくれたいつきとほのか。そして「価値とかそんなの関係ありません!(獅子堂秋葉の価値を問うネルヴァルに対して)」と言ってくれるイモちゃん。
 「獅子堂家の使命を果たす」「人類を救う」――そうした大儀よりずっと小規模。ですが秋葉を奮い立たせたのは、傍で自分を支えてくれた存在のおかげでした。
 彼女らいなかったら先週クサンチッペに負けてたと思いますよ風音さん。ていうか「友情ごっこはまた今度にして」ってそれは悪役の台詞すぎます(笑)。

 これからラストバトルに入るわけで、どうやらそれには人類の存亡がかかっているっぽいのですが。
 秋葉はこのままの姿勢でいいんじゃないですかね。
 『家』や『人類救済』といった大儀によって立ち直ったわけではないのだし。身近にある大切な存在の為、最後まで戦ってくれた方が彼女らしい気がします。
 アクの強い姉妹達の中最も『普通』な秋葉は、その『普通』を貫き通した方が潔いと思うのです。

 コロニー・人類の存亡・宇宙・木星、大きな存在がいろいろ出てきたこの作品。
 その大きさに屈する事無く「自分にとってはこれが大切なんだ」と小さなものを選ぶからこそ、その決断にはより重みが出てくるのだと思います。
 大規模な事象に囚われるあまり、小さな事柄を軽んじることが正しいとは思えませんし。
 例えば「地球温暖化防止のため省エネするぞ!」と息巻いてエアコン切って、家族全員を熱中症したら本末転倒(笑)。
 「傍にいてくれる人を大切に」って考えなら箱篭りにはたどり着かない。今まで描いて来たものとも矛盾は無いですし。
 
 他のヒロイン達もそんな秋葉を支援してくれる側。
 「一警察官」としての立場よりも、秋葉の友人である自分を選んだいつき(相応の処罰は覚悟してる=責任を取るってことで、これは無責任には当たらないのでしょう)。
 当初はレオパルドの為に秋葉を必要としていたほのかも、今では秋葉の「友達」。懐かしい「レオパルドには秋葉が必要」の台詞に「でも秋葉にはイモが必要」が加わりました。
 そんな二人の前に立ちふさがるのはブーミン。
 首無し鎧(どこから声出してるんだろう・・・)を撃退する彼女らは、生身でもパンチとキックで戦うんですね。初登場のいつき暗殺任務の時も、それでいけば良かったんじゃ・・・
 でも、意外なことにいつきのベタネタに敗北。あの持ち方に「え? なんでここでマイク?」とか思いましたがライトでしたか。
 
 一方、イモちゃん・ネルヴァル・ナミの三種族イエローサミット開催。
 会場の『えにぐま』はカテドラル・ベンディスカ内でいいんですよね? ネルヴァルはカークウッドにもいますが、服違うし多分別ボディでしょう。
 さてえにぐまネルヴァル、ナポリタンの味付けをまんまる焼きにそのまま持ち込んだりと、微妙に世間知らずな印象です。
 レオパルドのほうが人間くさい感じ。でもネルヴァルの方が人間ができている・・・・ってややこしい・・・
 でも風音さんよりはネルヴァルの方が上司に欲しいよな・・・・本体コロニーだからメガネ美女にだってなれるだろうし、って中身オッサンか・・・(むしろ嫌だなそれ)。

 カークウッドネルヴァルが「ここから先は陣を構え、相対することになろう。味方は多い方がいい」と言った途端に暗雲。
 その主はこの人、女帝つつじ。ついに神に説教かませる立場にまでなっていたようです。
 彼女の絶対の自信はまさに神レベル。どっから来てるんでしょうか。
 ともかく、ベンケイを神にするつもりのつつじ陛下はネルヴァルを突っぱねる。
 つつじが最後に言い放った「私たち人間は、アナタが思っているよりずっと狡猾で悪意に満ちた存在。そんなものに担ぎ上げられて今のアナタがいることをお忘れなく」に動揺する腹心を見たネルヴァル。
 彼は人類を理解することを諦めます(支配の為に理解しようとしてたわけで、手放しで褒められたことでもないですが)。
 つつじ陛下、イモちゃんに続いてネルヴァルの心を動かした二人目です。結構多い・・・っていうか、つつじが情勢を動かすとは・・・

 あの反応からすると、あのオッサン達は「ネルヴァルの支配下の世界でなら、腹心の俺らは好き勝手できるー」とか思っていたのでしょうか。
 下心は有るけど根性(50年待ってたっていうのは相当だ)はあるんだし、ネルヴァルはそんな嫌そうな顔せんでも・・・
 そういや人間の理解を諦めたんなら、あの人型ボディはもう使わないんですかね。エプロンラスボスへのヒロインズやレオパルドの反応も見たかったのに(笑)。
 でもつつじやナミのいう専制君主や悪の帝王を目指すわけでもない様子。コロニーと人間の合理的な関係を極める」ために、これからの彼はどうするのでしょうか?
 っていうか、やめる前に白黒『宇宙をかける少女』を集めていた理由は教えてくれないんですか。
 結局ナミとも袂を分かつネルヴァル。自身のアンチQTの覚醒も知らないナミは、全てを失った状態です。

 思えば彼女もひどい転落人生です。
 ブログ炎上でモデル廃業。
 引きこもっていたのに、お見合いから逃げた秋葉を捕まえに外へ出され、そこからが始まる艱難辛苦。
 人に会いたくないにも関わらず、友人を連れてくる秋葉。その夜、襲撃を受ける我が家。
 事情を聞いても誰も答えない。見下していた秋葉が贔屓される現状に、苛立って家を出ればかつてのモデル仲間に遭遇。
 ネルヴァルについて力は手に入れたけど、腹心に白い目で見られる。
 認められようと仕事を頑張るも、モデル仲間や黒い神様に翻弄されて仕舞いに暗殺メカの侵入を許す。
 必死に暗殺メカをしとめるも自分も刺されれ、目覚めれば無力なはずの秋葉がこっちでもまた重宝されている。
 むしゃくしゃして次女にケンカ売ったらまたぶっ倒れる結果になって。
 再度目覚めるとそこにはイモ。そしてネルヴァルに見捨てられてしまう。

 ひ、酷い目にあってるなぁこの子・・・
 秋葉はイモちゃんばっかりだけど、こっちも思い出してあげてー。確かに、向こうに着い時のナミはすげー楽しそうでしたが(秋葉目線)。
 こうしてまとめると、ナミの安住の地は秋葉に寄って奪われたわけで、恨むのも当然ですよね。プライドも傷つけてるし。
 彼女が何不自由なく家で暮らせたのは獅子堂家の財力のおかげだし、そこにあぐらかくのはどうかと思いますけど。でも、気持ちよく寝ている人間から布団を奪えば怒るのは自然な流れ。
 姉妹対決の舞台は完全に整ったわけですね。
 うーん、独りのナミに秋葉が負けるとは思えないですが、ナミが折れるとも思えない。人と接してうまくいったことがないという経験則に、秋葉への絶大な敵愾心。
 理屈では収めることが不可能な状況だけに、インスピレーションで生きてる三女に期待するしかないですかね・・・・まあ、主人公だし何とかしてくれる・・・・と思う・・・。
 大儀優先な姉達が忘れがちな姉妹の絆。秋葉なら妹を無碍には扱わないはず。
 お姉さん達とだって非常事態には協力できるのだから、わかりあうこともできるんじゃないかなー。

 そんなわけで来週は、家族対決のようですね。秋葉 vs ナミの姉妹対決に、ネルヴァル vs レオパルドの親子対決。
 ですが秋葉には、友情だけでなく家族も大切にして欲しい。どっちも身近で支えてくれる存在という意味では近いものですし。
 そういえば三女四女ともに『宇宙をかける少女』のパートナーコロニーからクビを通告されたんですね。どうにもこの二人にはちょこちょこ共通点があるなぁ。

 気になるのが、フリー状態のミス・アレイダ。彼女の出番は最終話にお預けなのでしょうか。今回、クサンチッペの敗北の報告しかしてませんよ。
 彼女の真意が全くといっていいほど分からないので、どう出るかが読めないー。
 10話で素顔を晒して、その後入った情報が「瞬間的に神楽にチェンジできる」と「えにぐまのナポリタンの隠し味を知っている」だけって・・・機密事項の護りは完璧。防御が鉄壁過ぎませんか・・・
 今回ネルヴァルが「人間など私には理解できん」という結論にたどり着き、ナミを見捨てたことに、彼女はどんな反応を見せるのか。
 黙って従う? それとも怒る? さて。

 というわけで、今回のお話は最終決戦でぶつかり合う前に両陣営が割れたという驚きの展開でした。
 双方共に仲間割れなのでどっちかが不利になったというよりも、残り話数が減って両方とも追い込まれてきたというか・・・

 えー、最後にひとつ。
 感想中に公式サイトからの引用が時々載っていますが、私はネタバレ部分は避けて見ております。
 で、所謂Q&Aコーナー『そらかけクエスチョン』で見つけた「獅子堂姉妹の両親はどんな人なのですか?」への答え「獅子堂家御両親(想像図)」にモニター前に突っ伏しました。
 そんな人間はいねええええぇぇぇぇ!!(爆笑)
 いやでもあれはナビ人の乗り物とか、あるいはゆぴたんみたく宇宙人とか・・・・・どっちみち人間じゃないな(笑)。
 主人公の両親の設定なんて絶対あるじゃないですか、たとえ死んでるにしても。それ載せりゃいいのにわざわざ描いたのか・・・ぐっじょぶ!(ほのか風)
 ほんとあの姉妹の親は謎です。20日発売の小説の方にはその辺触れられてるのかなー。
 でもアニメと設定違うかもしれないし。秋葉が一人っ子になってたりとか(それはもう別作品か)。
 ほかにもあのQ&Aコーナーはさらっとすごいこと書いてるような。風音さんの武器のレールガンは弾消滅の機能付とか、ほのかのポニテがあの帽子に入るのはトップシークレットとか。

 って、そんなことより注目すべきは本編ですよね。
 あと二話で強敵たちと戦うことになりそうですし。
 次週を期待してまとうと思います。それではー。



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