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宇宙をかける少女_第19話『閉じた迷宮』感想 / テレビアニメ

     

一言結論:関係性は常に流動的。流れの先の幸不幸は、神すら知らず

 ネタバレありなので、以下は続きから。



 かつての敵同士が築く協力関係もあれば、家族・友人だったのに対立関係になってしまうこともある。
 歩いているうち、気付いた時には既に変わっていた二人の立ち位置。
 今回のお話では、キャラクターたちのそんな姿が描かれていたように思いました。
 何やら色々とあったらしい理事長先生とニーナ課長が支えあい、殺そうとしたいつきの境遇にブーミンは涙し、連れ去られたハコちゃんは秋葉の敵側へ。
 そして秋葉は、クサンチッペからブレインコロニーにとって人間がどういった存在かを聞かされ、更にレオパルドのことをどれだけ知っているかと問いかけられる。
 そんな彼女の知らないところでは、レオパルドが秋葉の奪還を優先する理由が「アイツが居ないとソウルシャウツが撃てない」と断言。
 先週二人の間に見られた友情は、早速その形を変える必要に迫られているようです。

 クサンチッペの「ブレインコロニーにとって人間は『部品』でしかない」「程度の差こそ有れ、レオパルドも自分たちと同じことをしている」という言葉に衝撃を受ける秋葉。
 何も考えずに接することができた友人の、知りたくない一面に触れてしまったということでしょう。
 こうした種族の違い、そして一族の因縁。秋葉とレオパルドとの関係には更なる嵐の予感がします。
 それらを乗り越えてもなお変わらない友情を保つというのも一つの道。でも、関係を別の形へ移行するべき時が来たとも考えられます。
 今回は、テーマ的なクライマックスの始まりだったのかもしれません。

 私はこの辺「秋葉がどんな答えを出すか」よりも「どう答えを出すのか」に注目しています。
 やっぱりレオパルドと絶縁してネルヴァル側につくとは考えづらいですし、何らかの形で協力関係は維持されると予想しています。
 でも、主人公らしく悩んだ末に結論へたどり着くのか、それとも彼女らしく直感――心の奥底のごまかしの無い感情に従ってぱっと決断するのか。
 どっちも有りだと思うだけに、楽しみです。
 余談ですが秋葉の「今すぐ中の人を出して! こんなことをする権利、アナタには無いわ!!」は今までに無く主人公してたのでちょっと感動しました。
 叫ぶ前、ほんの一瞬の沈黙も印象的でしたね。

 そしてもう一人の『宇宙をかける少女』ナミにも、協力者との関係が変わる可能性が示されたような。
 自身を自身を人類の『守護者』と語るネルヴァルに「目障りなやつらを箱に放り込んだだけ」のナミ。
 こちらの協力関係にも、ゆらぎが生じてきたようです。
 ネルヴァルに「キミは特別だ」と言われた時のあの笑顔。こっちも忘れられません。
 人類の敵だとされていたネルヴァルの真意がわからなくなってきたこの期に乗じ、ラスボスの座を奪取する気ですか?
 でも、秋葉が衝撃を受けた大量の箱にも彼女は好印象を抱いてます。相容れないですね。ここの対立はカタいか・・・
 秋葉は現在彼女(正確には彼女と共に居るネルヴァル)の元へ向かっています。対決は必至?

 それから気になるのが、ナミを見つめるネルヴァルの「もう迷っている時間は無い」そして「歴史は私に何を求めているのか」という独白部分。
 彼は『住居の本能』で人間を集めているという話でしたが、それなら迷いとは無縁のはず。
 『守護者』というのはナミを利用するためではなく、本心と受け取ることもできるような。
 クサンチッペのように人間を利用すること以外に興味は無いようですが、御大将はもっと深く考えているようです。
 本当に人間たちを守るための行動だとしたら、アレイダ=神楽も自分の意思で彼の元にいるという線も有り?

 それから彼が失ったという『アレ』とはレオパルドのことでしょうか。それとも他の何か・・・・誰か?
 そういえば、ネルヴァルのパートナーは現状では未登場。レオパルドが神楽を失ったように、ネルヴァルもパートナーをなくしている可能性も無いことはないのか・・・

 ネルヴァル・ナミ・クサンチッペ三者の思惑はバラバラ。アレイダについては、全く不明。
 敵が味方になることもある、と冒頭で描かれたことを踏まえた場合。
 ネルヴァルらとともに真のラスボスと戦う、という展開さえ可能になる気がします。
 「ブレインコロニーのレオパルドとはとは友達になれたけど、妹の方は駄目でしたー」で終わるのはちょっと納得がいかなくて、ナミとは結局和解できると予想してたのですが。
 でもその理屈だと、レオパルドとネルヴァルだって和解できたっていいはず。
 真のラスボスが出てきてくれれば、共闘を迫られる展開というのも自然だし、そこから理解しあうきっかけになるかもしれない。
 その真・ラスボスがナミなら説得で止めることも可能だろうし、流血無しで追われる悪くないプランではないかと。
 まあ、今後の展開次第ですよね。あくまで可能性の一つということで。


 その他の面々。
 やっぱり一番気になるのは、不調らしき様子のほのか。
 50年間、手入れをされずにすっかり劣化していた武器。それらが暗示するほのかの暗い未来。
 力の使いすぎで壊れ行く体をおして戦うのは、仮面のピッチャー秋葉だったのに。
 この問題にきっちり対処してラストシーンにも笑顔で映って欲しいものですが、彼女には相談相手がいない。そこが厳しい・・・
 一番親しいのだし、ここは主人公の出番では?って時にあの子不在です。あ〜・・・

 それから公式サイトでは、彼女の姉妹の名前が明かされました。
 全員で9人(ほのか含む)。全員で名前がしりとりになってますね。
 エンディングの人魂もこれに対応しているかと思ったのですが、人魂も9つあるように見えます。
 見間違いかなぁ・・・。それとも、姉妹8人+神楽ってことでしょうか。
 秋葉やいつきの前の人魂と違って、水面から離れて浮かんでいるのにはどんな意味があるのでしょう。

 レオパルドにご帰還の風音姉さん。
 でも、次女は操られ、三女はさらわれ、四女は裏切り。こっちには五女が残されているのみ。
 姉妹5人も居るというのに、数の上なら負けてます。本心から向こうについてるのはナミだけですが。
 でも秋葉の変わりにこの人が入ってきたのなら、むしろ戦力はアップした気も(酷)

 彼女のおかげで避難民の苦情処理から開放される理事長。
 先週から彼女の性格が見えてきましたが、この人は優秀だけど良識を捨ててない、というか常識派ですよね。天才リーダーを補佐する参謀タイプって感じでしょうか。
 そしてその弟のエミリオ先生は、憧れの風音さんに褒められて天にも昇る心地。
 この人、オープニングの緊張感は一体何処で発揮してくれるのでしょう。
 それにしても、大学で恐怖政治を強いていた実姉・頭の切れる想い人・過激な反乱分子・鬼強いクラスメイトにして想い人の妹(呼ぶ時は「さん」付け)。
 周囲の女性陣を見ると、彼はその誰一人として上位に立てない気がします。優秀な人のはずなのに、人生的に女難の相でも出ているのだろうか。

 そういえば、獅子堂家とスール家って上の三人は年が同じなんですよね。
 でも、第一子は経営者・第三子は学生という共通項があるのに、第二子についてはそれがない。
 高嶺さんは刀と肉体が武器の戦闘要員。オープニングのようにメガネを外すと、エミリオ先生にも何かが起きるのでしょうか。
 こう、ぽいっと捨てたメガネが地面に落ちるとズン!と地割れが起きて「馬鹿な、今まであんな重いものを付けて戦っていたというのか・・・!」とか。
 あるいは「メガネ・カッターァァァッッ!!」「メガネ・レーザーァァァッ!!」的な必殺技を駆使して戦ってくれるとか。
 ・・・・すいません、言ってみたかったただけです。

 もう一つ思い出したのが、両家の末っ子の出番がありませんでしたね。
 桜はほっといてもよさそうだけど・・・。フリオ君、ピンチの後一切描写が無いのですが。すんなり箱詰めされちゃったのかなー。
 姉と兄は、公人としての立場も分かるけど、少しは身内の心配もしてあげましょうよ。
 まあ、洗脳された姉のことをすっかり忘れられる主人公よりは大分マシかなー・・・
 あれは、真面目にフォローすると「秋葉は与えられるものを享受するのに抵抗が無く、それに対する感謝の気持ちが薄い」という彼女の短所を表している部分ともとれます。
 現代人にはちょっと耳の痛い話かもしれないですね。

 それから今回のウルは、ハードボイルドというより何だか頑固親父のようでした。
 いつきに「とにかく服を着ろ」と焦ったり、駄目なやつらに説教してたり。
 よく考えたら、地球落下⇒木星⇒避難所の間チーム唯一の大人だったんですよね、彼。お父さんっぽくもなるかなぁ。

 今回はこんな感じです。
 箱詰めされた秋葉は次回、ネルヴァルと邂逅? ネルヴァルは秋葉とナミに何をさせるつもりなのか?
 この作品、提示した疑問の回答は焦らすことが多いからなぁ。こうした疑問は明かされるのでしょうか?
 サブタイトルは『白銀の追跡』。舞台はカークウッド?
 とにかく次回を楽しみにしてます。それではー。
 

おまけ)
 そういえば、小説が文庫の上下巻で発売されるとのことで、そっちのほうも楽しみです。



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