トップページ » 宇宙をかける少女_まとめ感想 / テレビアニメ

宇宙をかける少女_まとめ感想 / テレビアニメ

    

一言結論1:理論の四女と直感の三女
一言結論2:ナビ人 < 人間 / 人間 < ブレインコロニー

 テレビアニメ 『宇宙をかける少女』で個人的に気になった部分についてまとめて書いてみようかと。
 16話まで見た時点での感想になります。

 ネタバレありなので、以下は続きから。

 



◆理論の四女と直感の三女

 新たに『宇宙をかける少女』としてネルヴァル陣営に加わった獅子堂家四女・ナミ。
 姉・秋葉を「美人でも、強くも、天才でもないくせに!」と攻撃する様子に、彼女の本心が垣間見えた気がしたので。
 今回はちょっとそのあたりについて考えてみたことを書いていこうと思います。

 かつてはモデルとして活躍していたナミ。
 ですが仕事を続けられなくなってしまった現在では、半ひきこもり。人混みを恐れて学校にすら行けない状態でした。
 過去が華々しいからこそ、ナミは今の自分に強い劣等感を感じていたのでしょう。
 その感情ををごまかすため、自尊心を維持するために彼女が必要としたのが『自分より駄目な人間』。
 誰かを見下すことで、優越感に浸る。他者を落とすことで、自分の立場を上げようとした。
 そこに選ばれたのが、美人の長女でも、強い次女でも、天才の五女でもない、何も無い秋葉。
 3人の姉を持ちながらナミが唯一秋葉のみ呼び捨てにするのは、そういう理由だったんですね。(おかげで初見時は秋葉の姉かと思いましたが、実際は3歳も年下だったという)

 ですが、他人を支えにした安心感を得たところで、そんなものはひどくもろい。
 周囲の人間が秋葉ばかりを重視する現状に、もたれていた支柱はあっさり揺れはじめる。
 秋葉のせいで自分の立場がおびやかされた、そう感じたナミは秋葉をあんなにも敵視したのだと思います。
 未来が舞台ながらブログ炎上やひきこもりなど、ナミは現代的なキャラクターと言えるのでは。

 そんな彼女と同じく現代的なキャラだと思うのが、ナミの怒りの対象である秋葉だと思うのです。
 主人公ですが、彼女は憧れる要素をあまり持っていないと思います。美少女なのは、まあ例外として(笑)
 悪人ではないのですが、努力や責任感といったものとは縁遠い感じで、そこが一般的現代人っぽいなぁと。
 目標や夢を持たない、漫然とした暮らし。レオパルドやほのかに言われ、深く考えず盗みを働く。
 ヒーロー・ヒロインお約束の超人的な能力を持つのは、姉妹たち。

 ただ、そんな姉妹たち(ナミ含む)と自分を比べて引け目を感じながらも、彼女らを攻撃せず憧れとしているのがナミとは違うところですが。
 でもなー、努力してた(おそらく)のに差をつけられたナミと違って、何ら努力してないので寛容なだけって可能性も。
 それでも、レオパルド・ほのか・むつみ(いつき)といった異分子達を、驚きはしても拒絶することなく受け入れるあたり、器は大きい気がします(それも深く考えてないだけ?)。

 個人的に、秋葉って『妹』って感じで『姉』っぽくない印象なのですが、その原因は彼女の姉妹たちにもあるような。
 秋葉って「おねえちゃん」って姉達を呼ぶことはあっても、妹達にはそう呼ばれないんですね。
 ナミは「秋葉」と呼び捨てだし桜は「秋葉っち」だし。
 紆余曲折を経てナミが「おねえちゃん」と呼ぶ展開になったら、泣くんじゃないでしょうか主に私が(秋葉じゃないのかそこは)。

 天然で物事を深く考えない秋葉に、賢い反面理屈っぽい(そしてその理屈に自身も振り回される)ナミ。
 今までこの作品を見てきて、獅子堂家の三女と四女に対する私の印象はこんな感じです。
 たとえば悪いことをする時。(今回、できるだけ中立の立場になるよう語ってますのでどっちも誉めません、悪しからず)
 秋葉の場合「まあいっか」でやっちゃって、ばれたら「だってぇ〜」って言い訳。
 ナミだと、はなっから自分を正当化する理屈をきっちり構築して、それから事を起こすのではないでしょうか。
 多分3秒ルール(スポーツの話でなく、落ちた食べ物でも3秒以内なら食べられるというアレ)も、ナミは鼻で笑うけど、秋葉は場合によっては受け入れてくれそうな気がする。
 ・・・主人公の財閥の令嬢という設定をどうにも忘れがちです、私。

 ここまで書いてきました結論として、現在のナミは少々感情的になっていますけど、人格的に秋葉に劣っているなんてことはないと思うのです。
 どちらもそれぞれ長所と短所はありますが、だからこそフォローしあえばいいのだから。
 姉妹たちに劣等感を抱いているあたりなんて似ているんだし、ナミには戻ってきてほしいなぁ。反省の機会も今後あるだろうし。
 そりゃあ末っ子の桜もいますけど、秋葉にとって『初めての妹』ナミの存在は決して小さくないはず。
 シスコンキャラでもなければ日頃の対応はあっさりしてるくらいが普通であって、絶対に大切に思ってますよ。
 お前らさー、和解しとけよってことで、この話題を終えたいと思います。


◆ナビ人 < 人間 / 人間 < ブレインコロニー

 本作品で独特のキャラクターが、ナビ人とブレインコロニー。
 前者は、代表として秋葉の親友イモちゃんがいるおかげで好印象。
 それに対して後者はといえば、自分勝手なレオパルド、敵の大将ネルヴァル、高飛車なクサンチッペ、駄目人間臭のするベンケイと・・・・新顔がいくら増えても株は下がったまま、浮上の兆しが見えてきません。
 でも人類と彼らブレインコロニーは、和解・共存していけるんじゃないかなーと思います。
 ナビ人というのは、その可能性を体現している存在ではないかと。

 はるかに小さな体のサイボーグ(機械要素を持つ生物)ナビ人。
 彼らが人類と一緒に暮らせているこの世界、小さな人間と巨大なブレインコロニーの共存もまた不可能ではないと暗に示しているのでは。
 イモちゃんは秋葉のお世話役ですが、それは獅子堂家が資産持ちだからであって。
 ウルや晶(生徒会)を見る限り、ナビ人が人類に支配されている感じではないと思います。

 敵のボスの上に以前の反乱においてかなりの死者を出しているっぽいネルヴァルとの和解は難しいかもしれませんが、レオパルドやベンケイあたりなら共生はいけるんじゃないですかね。
 ネルヴァルを倒すために我が身を犠牲にするとか、勝利後に自ら死を選ぶとか去っていくとか、そういう展開は必須じゃないと思うんですよ。
 実はしぶとそうなレオパルドより、ベンケイの方が心配だったりして。 
 つつじとの漫才は絶品ですから、コンビ解散はもったいないなーと(笑)


 そんな感じで結論は。
 秋葉は今こそ主人公パワーを発揮して、妹やら巨大メカやらとの信頼関係を構築してほしい、と。
 目指せ共存! 器の大きさは、ここで示せれば本物だ!
 ヤケになって独り暴走すると、世界崩壊かもしれないし。(ほら野球話でそんな展開が)
 という感じでここは締めようと思います。それではー。


SORA KAKE GIRL
宇宙をかける少女 Volume 2 (Blu-ray Disc)
宇宙をかける少女 Volume 1 [DVD]
宇宙をかける少女 Volume 2 (DVD)



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星