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鉄腕バーディー DECODE:02_第9話『Space,Time,and You』感想 / テレビアニメ

一言結論:過去がもとで全てを奪われたナタルに与えられた、もっとも相応しい力

 逃亡犯側の追撃で追い詰められていくナタルが土壇場で目覚めたのが時をさかのぼる力。
 元より有ったジャンプ能力(平たく言うとワープ。ファロイド殺害時に見た時には、機械によるものだと思いましたが)に加え、なんとタイムスリップ。
 バーディーと互角のモスを撃退と、いきなりランクが跳ね上がった気がするんですが。
 アニメの『機動戦艦ナデシコ』では、時間移動が可能なら空間の移動も自由、って理論でしたが同じ理屈でしょうか。

 ただ、能力がイマイチ不明瞭というか、正直よくわからなかったです。
 自室での最初のタイムスリップ時は、過去の自分に巻き戻ってその時間をやり直すって感じで。
 でも病院からの二度目の時には、当時の学生時代のナタルが現在のナタルとは別にいましたし。
 一度目と二度目では様子がかなり違ったので、タイムスリップの種類が違ったのかも。

 一度目の時は、過去が変わりました。
 自分の行動を変えることで、時間を巻き戻す前(の記憶)と違う結末を得たのです。
 二度目の時は過去に干渉はしたけれど、その干渉が反映された記憶をあらかじめ(過去へ行く前から)持っていて。
 だからナタルには過去が変わったという認識が無い、と。
 文章にすると何だか余計ややこしい。
 そういえば二度目、過去にたどり着く直前に干渉不可の過去の映像がナタルには見えていました。
 あれは能力の発動直後、いわば助走中の出力が弱い状態?
 この辺は情報不足で保留ですかね。

 そういえば先週語っていた親友との出会いのきっかけが、予想以上に深い意味を持ってきました。本当に伏線だったのか。
 小説版での六本木のリュンカの犠牲者の思念の描写に「兄妹二人きり生きてきたんだ」という記述がありましたが、これは翔子ちゃんのお兄さんのもの?

 で、そのいまだ未知数の能力が覚醒したおかげでどうにか生き延びたナタルでしたが、彼は全てを失ってしまったと言えるでしょう。
 帰る家、自由に動く身体、親しい人々との繋がり、理学療法士としての将来、一人の人間としてのこれからの人生。
 過去を手放せなかったために、現在と未来を崩壊させてしまったという。
 そして覚悟を決めた彼は、バーディーにも別れを告げる。
 バーディーが追わなかったのは、突然のキスに本気でびっくりしたからなのかな。
 「(ナタルは)友人です」の台詞はどうも素っぽいんだよなー。

 ナタルが力を欲したそもそものきっかけは、バーディーの弱さを知って彼女を守りたいと思ったことが始まり。
 復讐なんて始めなければ、せっかく再会した彼女を欺くことにはならなかったはず。
 でもバーディーとの繋がりを自ら断ち切ったのは、彼女をこれ以上巻き込みたくなかったからか。
 薬を取りに行かせたけど・・・まあ壊れた部屋を見せることで決別の布石にして、自分を後戻り不可能な状況に追い込んだということにしておきますか。
 そういえばダスクさんの葬儀で犯人逮捕を誓うバーディーを眠らせ、自身が報復に赴いたのも彼女を守るためだった可能性も出てきたかなー。
 九割が復讐心だったとしても、残り一割くらいにはそんな気持ちがあったのかも。
 まあ逃亡犯の誤解から、その後イルマ社長を人質にバーディー呼び出されてましたけど。
 そこはかとなくナタルは詰めがあまいなあ。部屋に始末した対象の写真をわかりやすく×付けて貼ってるし。

 我が家のバーディー感想記事では恒例の『責任』観点。
 ナタルが背を向けたところで彼の負うべき『責任』は決してなくならず、それが雪崩のように押し寄せてきたのではないかと。
 視界から追い出して自分は安泰だと思っていた。だけど目を離しているうちにそれらはすぐ傍に迫っていて、逃げる間もなく直撃を受ける。
 『責任』からは逃げられないということでしょうね。

 そういえば、将来を制限されたバーディーの力は、他者以上に自由に跳び回ることのできる身体能力。
 己の『責任』から目を逸らし過去に執着するナタルの力は、障害物を無視して移動できるワープ能力にタイムスリップ。
 双方望んでいるものを得たようですが、それが原因となって命の危険に晒されることもある。
 ダスクさんの「イクシオラはお前の考えるほど良いものではない。得るものがあれば失うものも有る。その逆もある」という言葉は全くもってその通りかと。

 ナタルは、ダスクさんが亡くなった時に反省するべきだったんでしょう。
 あそこで終わりにしていたら、こんなことにならなかったですよ。父親殺されてお終いにしろなんて、難しいことだけどさ。
 父に罪を着せて死なせることになった軽率な自分から脱却し、人の為に尽くすっていう一生もありだったろうに。
 なのに、ここまできてもなお復讐を続けるんですね(予告参照)。

 でもナタルがラスボスだとすると、バーディーと戦う理由が無いんです。逃亡犯たちには有りますが。
 強敵の存在に喜びを覚え、痛みを「懐かしい」と言い、楽しげに「戦争だ」と口にするガトールとモス。
 彼ら軍人コンビはなかなかに器が大きいようです。職業柄、責任の取り方を心得ていたりすると更に大物度が上昇します。
 ぜひナタルからラスボスの座を奪い取ってほしいものですな。
 モスとバーディーのバトルは見ごたえがありました。
 この作品のバトルの売りはやっぱりプロレス的な肉弾戦にあると思うんです。
 スタイリッシュなかっこよさでは武器戦闘には及ばないですが、血のたぎりぐあいは断然こちらが上。
 ていうか、タイムスリップ+ワープとの戦いってどうなるのやら。
 ラスト、ナタル放置で女同士のソーゼツな殴り合いで視聴者びっくり、なんてのはどうでしょう。

 次回予告、黒幕からギャグキャラへ華麗な転身を果たすことで生き延びたカペラ・ティティスが大爆発。
 一揆と二期ではキャラ設定が大幅に変更されたであろう彼女。ナタルはこちらの先達を見習うべきだと。
 通称かんなぎ制服も、カペラの境遇を暗に示しているような、そうでないような?
 出番はもう無いのかと思ってましたが、ご活躍が楽しみです。
 あ、でもやっぱりナタルが最終話のエピローグであんなになってたら色々台無しですね。
 
 それからナタルの部屋の壁の血痕。あれが付いたのって、時間が巻き戻る前? 後? 再放送でチェックしようかな。



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