トップページ » 世紀末オカルト学院_第2話『文明の到来』感想 / テレビアニメ

世紀末オカルト学院_第2話『文明の到来』感想 / テレビアニメ

 

一言結論:能力値修正が必須の彼女

 ネタバレありますので、以下は続きから。

 第一声が意味不明ですな(自覚有り)。ま、詳しい解説はおいおい。
 前回ラストで衝撃の(笑)登場シーンでもって強烈なインパクトをくれた新キャラ。マヤに続く、作品のもう一人の主要人物と思われる文明が本格参入です。
 サブタイトルの表示で『文明』の単語が英訳されてなかったのはそういうことか・・・。って、そういえば前回のマヤって何か予言してたっけ・・・?

 ともかく、新キャラとマヤの関係構築がなされ、具体的な目的も明らかにされた回。表向きにはそんな感じで。
 学校なんて、学長になれば簡単に・・・いや、それだと生徒が迷惑するから、募集を辞めて3年維持すればいいんじゃ・・・とか思ってたけど甘かったなー。あの規模ならスポンサーとかいますものね、そこが生徒を連れてきてたりするんだろうなぁ。
 でなきゃ、あの数の学生は集まらないですよ。親が学費払うのを嫌がる、あんな学校。むしろ金をもらっても子どもをやりたくない(笑)。マヤもこんな学校作りに出資する連中に借金をこさえたくなかろう・・・
 だからといって経済的な戦いを描くとなると、オカルトとうまく組み合わない・・・なんて心配は杞憂でした。当座の目的は『ノストラダムスの鍵』なるアイテム探し。うむ、いかにもオカルト! これで安心!(そうなのか)

 しかしその裏側というか水面下では、1話に引き続き主人公・マヤの人物が描かれていたと思います。だいぶ彼女のイメージが固まってきました。
 拾った携帯で自分を撮ろうとして笑顔になるマヤ嬢。素の彼女は、どこにでもいる普通の女の子なんだなぁと思いました。
 一見強い少女に思えるけど、それはまとっているものが諸々あってのことなのではないかと。

 ゲームに例えると、マヤは基本パラメータは低いキャラなんですよ、きっと。でも、装備品や強化呪文(ドラクエでいうとバイキルトとか)を載せて能力値を底上げしまくって、モンスターと渡り合えるステータスに仕上がってる感じ。
 だから装備品を失うイベントとか『凍てつく波動』(またドラクエネタ)が来ると致命的という。

 いや、これファンタジーRPGじゃないし。剣と魔法の世界でもないのに(今回はそれっぽいのが映ってた気もしますけど)一体、マヤは何を装備してるというのか。みたいな意見が出そうですけど。
 無論、それは例えでして。装備や呪文に相当するのが、強気な態度とか知識。それから『オカルト嫌い』。 これらが無いと、マヤは戦えないのだと思います。
 イメージとしてはこんな感じ。


●神代マヤ

基本値(体力:10 精神:15 攻撃力:5 防御力:3)
装備1:ハイヒール(攻撃力+100)
装備2:オカルト学(防御力+200)
装備3:ドS気質(体力+150)
呪文:「オカルトなんて大嫌い!」(装備の効果×2)


 ここに今回、新アイテム『父の手帳』(精神+100)が加わったんですよ! ・・・いかん、脱線しすぎたな・・・戻し戻し。
 えっとつまりですね、マヤは様々なものをまとうことで強さを確保していると思うわけです。
 身にまとう、と言えば衣服。衣服の有無についていくつかのシーンを振り返ってみようと思います。

 ホラーやサスペンスものでお馴染みの、入浴中の女性が襲撃を受けるシーン。それが今回ありましたよね。
 ああいうのは襲われる側が弱いほど恐怖感が増す。だから身体的にも精神的(リラックスするので)にも無防備になる風呂場に、か弱いイメージの女性を配置しているのだと思います。ま、サービス云々もあるのでしょうが(笑)。
 そういうわけなので、強さの概念で言えば、


の女性 < 着衣した女性


 という図式が成り立ちます。これ、『女性』という条件は同じわけですから、つまり、


< 着衣


 ですよね。別の言い方にすると、


装備 < 装備


 となります。これはすんなり納得してもらえるのではないかと思うのですが。
 さて、次に思い出してほしいのは冒頭の文明登場直後のシーンです。あれも裸絡み(笑)。
 あの時、文明は非常に情けない態度だったにもかかわらず、マヤは悲鳴をあげて一目散。気持ちはとてもよくわかりますが(笑)。
 さっきと同じように図式化すると、


着衣したマヤ < 文明


 になります。装備の有無だけを見ると左の方が有利なのに、結局男が勝っている。
 それはまあ、一般的な男女の力の差でしょ?という推測も有りですが。でもその後、マヤの前に新任教師として文明が現れるシーン。ここでの力関係は、


着衣
した文明 < 着衣したマヤ


 なんですよ。マヤは剣を持ち出し、文明も盾を手にしているのですが、どうも押されている。
 さっきの図式に反する構図です。それまでの理屈と逆転現象が生じている。ここに、マヤのキモが有ると思うんです。
 裸では弱いのに、装備があると一気に強キャラになる。それが、神代マヤという少女なのではないかと思います。

 さっきのマヤのRPG風データもちょっとそれを再現してみたつもりです。きっと彼女はあの呪文を戦闘で複数回使っているのでは(笑)。
 装備による能力値ボーナスが4倍以上・・・反則だな。あ、でも戦闘終了すると呪文の効果が切れるんです。何段階か変身するボスとの戦闘だと、そのたびに呪文かけなおさないといけないんですよ!(ゲームバランス調整) ・・・また逸れた。

 ともかくそういうわけなので、マヤは素にはなれないのです。素直になることは、能力値ボーナスが0になる=弱体化。命を狙われている状況では死活問題。だから彼女はオカルト嫌いであらねばならない。
 旧友どころか会って間もない文明にまで見抜かれるように、マヤは本当はオカルト好き(そして父親のことも)。でもそれを彼女は決して認めないのです。
 最後にぶち切れた理由は他にも、先に言った「他人に言われると腹が立つ!」ってのもあるのでしょうけど。殴られる文明からすれば理不尽でしょうが(笑)。

 ま、そこは彼が理屈はともかく乙女心を解していなかったせいでもあるわけで。
 それにしても、今回だけで文明は何回どつかれてるのかなぁ・・・自分で「曲げてみろ」って言っといて「長い!(ゴンッ)」のマヤの態度はちょっとひどい気もする・・・(笑)。
 いやまあ、あわや殺されそうって時にのびてた奴が平然と「古い手帳のようだな・・・」とか言ってたら、私もきっと殴るでしょうけど(笑)。

 そういうのも、全体的にギャグテイストなおかげで不快感は無くて良かったです。
 怖いところは怖く、でも楽しいシーンは目一杯おもしろく・・・みたいな方針でいくようですねー、今後も。個人的にはそういうの好きなんで、すごくうれしいです。総合的にギャグが勝ってる感じなのが良い。
 JKとスマイルのところなんて、お手本にしたいくらいですよ!(何のだ) 無駄台詞が一切無く、画(キャラも含む)とBGMとテンポで笑わせる・・・素晴らしい!(落ち着いたらどうか)
 それから、教師として紹介された人間が先日の『変質者』と気付いた時の、マヤさんのものすごーく嫌そうな顔がお気に入りです(笑)。良い表情するなぁ・・・

 そういえば、制服時もつけてるマヤの腕輪がちょっと気になりましたね。キーアイテムとか、腕を組むことで(自然と視線が向く部分である)キャラの顔の近くに映って、目についた感じ。ラストではそれを活用して殴ったり。・・・このシーンのための伏線だったのかな?

 あと、13年後のマヤは本当に死んでるのかなぁ・・・なんて疑問も。だって、あれカメラが実際に撮ったのは鏡台であってマヤ本人じゃないですし。そのへんは宇宙人テクノロジーの神秘ってことなんだろうか・・・
 それから未来世界について、文明の言っていることが本当かどうかも定かでは無いんですよね。期待のエージェントだからってなんでそんなバカンスしてんだ貴様は(笑)。
 何か遺体が焼かれたはずの学長っぽい人もいるし・・・

 長くなりましたが、今回はこのへんで終わります。
 そういや、マヤは文明をなんて呼ぶんだろう? 今回は「タイムエージェント」とか「No.6」とか「大王」(笑)だったし。阿部先生・・・になるのかなぁ。
 仮にカップリングが成立すると、ワード検索しにくそうだな・・・『マヤ文明』だと絶対違うものが出てくるから(笑)。
 そんなあれこれも楽しみにしつつ、次回を待とうかと思います。それではー。





にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村


世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

世紀末 オカルト学院 1 【完全生産限定版】 [DVD]
世紀末 オカルト学院 1 【通常版】 [DVD]
フライングヒューマノイド(DVD付)
フライングヒューマノイド(世紀末盤)
君がいる場所【初回生産限定盤】



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星