2010年05月18日
閃光のナイトレイド_第6話『乱階の夜』感想 / テレビアニメ
一言結論:現在はバラバラ。これからは?
ネタバレありますので、以下は続きから。
結局ギリギリになってます。7話の配信間近の6話感想です。
新規参入(あるいは本格参戦)のキャラに、人間関係に動きがありそうなレギュラー陣、そして次回は実際の歴史の出来事・満州事変が描かれるということで、もう俄然おもしろくなってきましたよ。
次回をえらく楽しみにしているんですが・・・その前に今回の話を(笑)。
まずは雪菜の兄、高千穂勲。回想以外では初の出番ですかね。
想像以上の大人物でございますな。視点は広く、器は大きく、思考も柔軟、先見の明もある、あと若くて美形(笑)。今のところ欠点が見つからないですよ。「戦争中じゃないんだ、徴兵なんて社会勉強」とか言ってた人間が何をどうしたらこんなになるというのか(笑)。
まあ、「このままでは日本は大きな戦争と悲劇に・・・」という将来予測は反則っぽい気もしますが(笑)。作ってる側も見てる側も後世の人間なので。あと最後の台詞(準備できるのか?という問いへの返事)にも制作側の好意を感じるんですが。だって、あそこの字幕は「わかりません」でもいいはずなのに「どうでしょう?」って・・・何か余裕を感じさせる訳になってません?(笑)
でもとりあえず『すごそうだけど実は無能』パターンで無いことを表現するのにこれほど効果的な手法は無いわけで・・・素直に参りました。でも、口ばっかりで実行力皆無とか無いですよね?(素直はどうした)
そして、葵を捕らえたのは彼の能力なんでしょうか。「桜井さん」とどうもオッサンとも知り合いのような物言いですし、若が能力者であっても不思議は無い(これで未来予知だったら眼力に疑問が出てくるような・・・)。
すると、そのことを葵たちに黙っていたオッサンが更に狸なことに。・・・・なんかもう、4人みんなで若についていった方が良くない?って思ってしまいますよ。母国を敵に回すことも辞さないようですが、国民を思いやる発言もあるし。
今回で葵はスカウト済みだし、妹も脈はあるし、棗は雪菜に従うだろうし、あとは葛で桜井機関コンプですよ若(トレカか何かか)。
そして次に、傘の女性。
見た目は死んだはずの葵の婚約者さんに瓜二つ(ただし声も同じかどうかは不明)。
雪菜が感知するほどの強い力があるようですが、それは桜井機関や高千穂勲の周りをうろついている時点で不思議は無いかと。ただ問題は、敵か味方か第三勢力かが定かではないってところですかね。
葵は婚約者の死を目にしたわけではないし、実は生きてたってのも有りですよねー。まあ見てたとしても、記憶操作の能力者が存在する時点で回想全部デタラメかもしれないですし。
彼女の存在が確定となると、EDの写真はこれから撮られるって可能性も有り?
そんな新キャラたちの登場の影響を受ける既存の面子。
女性ものの日傘だけで動揺していた葵は、更に若からのスカウトまで。思考が柔軟なだけに、日本の国益第一を理由に突っぱねにくいのか。眉をひそめてはいましたが。
あるいは「今回は種を撒いた」という若の真の狙いは、4人の仲間内に不信の種を撒くことだったのかも? 雪菜の能力で読まれることまで見越して。
しかし彼の日本での暮らしは想像以上でした(笑)。葛の家もけっこう広そうですが、それが普通に見える・・・。金持ちではなく、大金持ちだったのか・・・。
そして、仲間にハブられる雪菜お嬢様(+棗)。
「わたしたちや我が国の障害になるなら」兄が相手でも戦うつもりだそうですが、彼女の言う『我が国』というのは具体的に何を指すのでしょうね。
領土、国民の生命や豊かさ、文化、民族の誇り、国家元首・・・他にも色々。『国』を形作るそれらの要素。
そのどれか、あるいは複数の為なら、彼女は肉親を切り捨てられると? それとは別に、他国の民と戦える? なんてことを考えてしまいました。
兄と接触がならなかった今回、仲間に遠ざけられてしまったのが痛いですね・・・これで写真館組とお嬢主従組に完全分断でしょうか。
そうならないために、もうお嬢様写真館に住んだらどうですか? 何か普段はすることなくてフラフラしてるそうですし(公式ブログより)
ただ葛に怒りを表しつつも「声をかけてほしかった」「心外です」と自身の気持ちにだけ言及しているのは、二人が桜井のオッサンの命令でそうしていただけだとわかっているからなのかなー。
「わたしにも教えてください」とかだと、遠回しに命令違反を勧めてることになりますよね。あの狸ならバレても責めないような・・・。
まあ、華族の子女の独特の言い回し・・・という可能性もあるのですが。
ともかく、仲間内でちゃんと仲良くしておいたほうがいいと思うのですよ。
『同じ敵と戦う』という理由は、最初にまとまるきっかけとしてはいいと思いますが、最後までそれでは多分ダメで。戦っている過程で利害関係とは別の関係を作っておくべきだと思います。信頼関係とか。
各国の独立運動家たちの会議を見ても、そう感じます。
欧米の支配を脱却しようという会議の共通言語が英語だというのは皮肉でもあり、作中の時点でのアジアの縮図とも言えるのではないかと。
西洋列強という『敵』がいてこそアジアの協力体制は成立する。『敵』が居なくなる、あるいは弱体化すればアジア内で権力の奪い合いが始まるのは目に見えてます(真っ先に日本が実権の掌握に乗り出すだろうな・・・)
皆が若のように自国第一から脱却できれば話は違うのでしょうが・・・為政者となるとそれは難しい。自分のことだけではなく、国民の生活(もちろん生命あってのもの)を考えなければなりませんから。
そんな風に国同士の協力となると色々難しいですけど、せめて同じ組織の仲間同士は信頼関係を築きましょうよと思うわけで・・・まあ、個人の事情が有るっていうのもわかるんですが。
そういえば、今回はじかれた雪菜お嬢様ですが、彼女が一番自分の情報を開示してるんじゃないですかね。敵が実兄だって自ら口にして、バイオリンや言動から高貴な家柄だとわかるし、そこから棗との関係も想像がつく(葵の前で「お嬢様」と呼んでたような・・・)、兄を追って上海に来たこともばらされたし。
それに比べて男連中は全然口にしない(前回の葛とか)・・・サイコメトリングで自動的に読み取ってる部分もあるのでしょうけど。それを踏まえてお嬢様はなるべくオープンにしてるのかな?
アジア各国もまだまとまれないようですが、桜井機関もそれと同レベルのバラバラ具合。
最近の彼らは、4人で協力するシーンが無いですよねー。今回は分断され、前回はお嬢様が登場せず、前々回は二組に分かれて互いに全然違うことをしてる。
次回は歴史上の大きな出来事、満州事変。
時代がもっと厳しくなっていくのは確定なのだから、4人にはせいぜい団結してほしいのですがね。何せ、それができたとしても生き抜くには厳しいはずですから。
そんなところで、次回7話と特別編が楽しみですね!って終わりになるのでした。
それではー。
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新規参入(あるいは本格参戦)のキャラに、人間関係に動きがありそうなレギュラー陣、そして次回は実際の歴史の出来事・満州事変が描かれるということで、もう俄然おもしろくなってきましたよ。
次回をえらく楽しみにしているんですが・・・その前に今回の話を(笑)。
まずは雪菜の兄、高千穂勲。回想以外では初の出番ですかね。
想像以上の大人物でございますな。視点は広く、器は大きく、思考も柔軟、先見の明もある、あと若くて美形(笑)。今のところ欠点が見つからないですよ。「戦争中じゃないんだ、徴兵なんて社会勉強」とか言ってた人間が何をどうしたらこんなになるというのか(笑)。
まあ、「このままでは日本は大きな戦争と悲劇に・・・」という将来予測は反則っぽい気もしますが(笑)。作ってる側も見てる側も後世の人間なので。あと最後の台詞(準備できるのか?という問いへの返事)にも制作側の好意を感じるんですが。だって、あそこの字幕は「わかりません」でもいいはずなのに「どうでしょう?」って・・・何か余裕を感じさせる訳になってません?(笑)
でもとりあえず『すごそうだけど実は無能』パターンで無いことを表現するのにこれほど効果的な手法は無いわけで・・・素直に参りました。でも、口ばっかりで実行力皆無とか無いですよね?(素直はどうした)
そして、葵を捕らえたのは彼の能力なんでしょうか。「桜井さん」とどうもオッサンとも知り合いのような物言いですし、若が能力者であっても不思議は無い(これで未来予知だったら眼力に疑問が出てくるような・・・)。
すると、そのことを葵たちに黙っていたオッサンが更に狸なことに。・・・・なんかもう、4人みんなで若についていった方が良くない?って思ってしまいますよ。母国を敵に回すことも辞さないようですが、国民を思いやる発言もあるし。
今回で葵はスカウト済みだし、妹も脈はあるし、棗は雪菜に従うだろうし、あとは葛で桜井機関コンプですよ若(トレカか何かか)。
そして次に、傘の女性。
見た目は死んだはずの葵の婚約者さんに瓜二つ(ただし声も同じかどうかは不明)。
雪菜が感知するほどの強い力があるようですが、それは桜井機関や高千穂勲の周りをうろついている時点で不思議は無いかと。ただ問題は、敵か味方か第三勢力かが定かではないってところですかね。
葵は婚約者の死を目にしたわけではないし、実は生きてたってのも有りですよねー。まあ見てたとしても、記憶操作の能力者が存在する時点で回想全部デタラメかもしれないですし。
彼女の存在が確定となると、EDの写真はこれから撮られるって可能性も有り?
そんな新キャラたちの登場の影響を受ける既存の面子。
女性ものの日傘だけで動揺していた葵は、更に若からのスカウトまで。思考が柔軟なだけに、日本の国益第一を理由に突っぱねにくいのか。眉をひそめてはいましたが。
あるいは「今回は種を撒いた」という若の真の狙いは、4人の仲間内に不信の種を撒くことだったのかも? 雪菜の能力で読まれることまで見越して。
しかし彼の日本での暮らしは想像以上でした(笑)。葛の家もけっこう広そうですが、それが普通に見える・・・。金持ちではなく、大金持ちだったのか・・・。
そして、仲間にハブられる雪菜お嬢様(+棗)。
「わたしたちや我が国の障害になるなら」兄が相手でも戦うつもりだそうですが、彼女の言う『我が国』というのは具体的に何を指すのでしょうね。
領土、国民の生命や豊かさ、文化、民族の誇り、国家元首・・・他にも色々。『国』を形作るそれらの要素。
そのどれか、あるいは複数の為なら、彼女は肉親を切り捨てられると? それとは別に、他国の民と戦える? なんてことを考えてしまいました。
兄と接触がならなかった今回、仲間に遠ざけられてしまったのが痛いですね・・・これで写真館組とお嬢主従組に完全分断でしょうか。
そうならないために、もうお嬢様写真館に住んだらどうですか? 何か普段はすることなくてフラフラしてるそうですし(公式ブログより)
ただ葛に怒りを表しつつも「声をかけてほしかった」「心外です」と自身の気持ちにだけ言及しているのは、二人が桜井のオッサンの命令でそうしていただけだとわかっているからなのかなー。
「わたしにも教えてください」とかだと、遠回しに命令違反を勧めてることになりますよね。あの狸ならバレても責めないような・・・。
まあ、華族の子女の独特の言い回し・・・という可能性もあるのですが。
ともかく、仲間内でちゃんと仲良くしておいたほうがいいと思うのですよ。
『同じ敵と戦う』という理由は、最初にまとまるきっかけとしてはいいと思いますが、最後までそれでは多分ダメで。戦っている過程で利害関係とは別の関係を作っておくべきだと思います。信頼関係とか。
各国の独立運動家たちの会議を見ても、そう感じます。
欧米の支配を脱却しようという会議の共通言語が英語だというのは皮肉でもあり、作中の時点でのアジアの縮図とも言えるのではないかと。
西洋列強という『敵』がいてこそアジアの協力体制は成立する。『敵』が居なくなる、あるいは弱体化すればアジア内で権力の奪い合いが始まるのは目に見えてます(真っ先に日本が実権の掌握に乗り出すだろうな・・・)
皆が若のように自国第一から脱却できれば話は違うのでしょうが・・・為政者となるとそれは難しい。自分のことだけではなく、国民の生活(もちろん生命あってのもの)を考えなければなりませんから。
そんな風に国同士の協力となると色々難しいですけど、せめて同じ組織の仲間同士は信頼関係を築きましょうよと思うわけで・・・まあ、個人の事情が有るっていうのもわかるんですが。
そういえば、今回はじかれた雪菜お嬢様ですが、彼女が一番自分の情報を開示してるんじゃないですかね。敵が実兄だって自ら口にして、バイオリンや言動から高貴な家柄だとわかるし、そこから棗との関係も想像がつく(葵の前で「お嬢様」と呼んでたような・・・)、兄を追って上海に来たこともばらされたし。
それに比べて男連中は全然口にしない(前回の葛とか)・・・サイコメトリングで自動的に読み取ってる部分もあるのでしょうけど。それを踏まえてお嬢様はなるべくオープンにしてるのかな?
アジア各国もまだまとまれないようですが、桜井機関もそれと同レベルのバラバラ具合。
最近の彼らは、4人で協力するシーンが無いですよねー。今回は分断され、前回はお嬢様が登場せず、前々回は二組に分かれて互いに全然違うことをしてる。
次回は歴史上の大きな出来事、満州事変。
時代がもっと厳しくなっていくのは確定なのだから、4人にはせいぜい団結してほしいのですがね。何せ、それができたとしても生き抜くには厳しいはずですから。
そんなところで、次回7話と特別編が楽しみですね!って終わりになるのでした。
それではー。
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