DARKER THAN BLACK -流星の双子- _第7話『風花に人形は唄う・・・』感想 / テレビアニメ
一言結論:交流は大事。過去は過去として、今は今の人間関係を築いていかなくては
ネタバレ有りなので、以下は続きから。
ドールのジュライを初め、スオウは現在の人間関係(契約者関係?)に慣れてきた様子ですね。
他にも猫ペーチャを偵察に使ったりと、現状の契約者の居る風景にはすっかり馴染んで絆を深めているのが見て取れました。
ジュライ君に「言いたいことは言いなよ(自分の意思を示しなよ)」と助言して、それに「痛い」と返事が返ってきた。
成り行きで一緒になった面子ですが、スオウは新しい人間関係をちゃんと築こうとしていて、それを肯定するお話だったのではないかと思います。
それから今回の変装のくだりは、スオウにとって今の仲間が『家族』に近いものだということを示したエピソードなのかなーと。
今の仲間の構成は、彼女の家族に少し似ているような気がするんですよねー。
黒さんはむっつりしたところがお父さんとちょっと似てるし、ジュライ君は何だかよくわからないところが弟のシオンっぽくて、猫はもう見た目がペーチャだし(笑)。
ジュライ君を気にかけるスオウは、いかにも弟を持つおねえさんって感じでした。まあ、実際はシオンの方がしっかりしてたみたいですけど(笑)。
でも姉からしたら「弟には自分がついてなきゃ」って思っちゃうんですよねー。わかる、すっごいわかる(笑)。
そんな感じで仲間との接し方をだんだん掴めてきたスオウ。でもその頃、彼女の肉親は・・・何か企んでいるご様子で(笑)。
これは、少女が『家族』と『仲間』を選ばされるという展開の暗示なのかなぁ? だとしたら、酷ですよね・・・
それはまだ想像ですが、変わってしまった親友との再会は近く起こるだろう出来事。スオウにとって試練となることと思われます。
仲間と交流する主人公側。それに対して、敵契約者のイリヤは徹底して一方通行な人物として描かれていました。
勝手に人の死ぬ絵を描くし、殺し方がどうのこうのベラベラ一方的にしゃべり倒し、最終的には殺害する。
おそらく殺人という行為は、人道的な悪行というだけではなく、相手に発言の機会さえ与えない、そんな彼のワンウェイぶりを表しているではないかと。
今までは契約者によって普通の人々が傷つくことが多かったわけですが、彼を見ていると『契約者 = 悪』の図式が成立しないことが実感できますねー。
駄目なのは、一方的な押し付け。それは主人公側も同じ。
だから、戦闘モードのスオウが猫ペーチャの制止を無視してガラス片を投げ続けるシーンは、空恐ろしく描かれていたのでしょう。
我に返りましたが、結構危ういですよ、この子。近々親友と見えるというのに・・・
余談ですが「そういえばこの敵キャラ、名前が出なかったなー」と思っていたのでEDを見て愕然としました。
「『イリヤ』って・・・次週以後に登場するロシア美女(誰も言ってない)のことじゃなかったの!? アイツだったの!?」と(笑)。・・・一方的な思い込みは駄目ですね!(笑)
てな具合に、人間関係構築中のヒロイン。彼女と同じことを、別の場所でやっている人がいました。
それが、前作からの続投、非契約者を貫く女性の未咲さん(現在は弥生さん・・・ってこの偽名はいつ使われるのやら)。
彼女もまた、かつての居心地のいい場所から距離を置いて(スオウと違って巻き込まないよう自主的にやっているのがオトナです)、現在の立場で必死に頑張っている人です。
初日からロクなのがいないことがわかってしまった現職場、しかしそこでの関係にも変化の兆し。
鎮目弦馬からの「協力しないか」というお誘いに返答はしていませんでしたが・・・果たして。
他方では葉月水無が意味有り気な会話をしていたり。前話の沢崎も含めて、ようやくそれぞれの人物の内側を描いてきた感じですかね。
で、そんな今回の彼らは、あまり悪役っぽくない印象でした。
未咲さんを脅すことなく提案に留めた弦馬。強面の眼鏡ゴルゴ課長(どんな呼び名だ)もお茶の作法を説かれたらそれに従ってました。
一方的なイリヤを作中悪、双方向交流のスオウや未咲さんを正義とすると、三号機関はどうも後者っぽいかなーと。
銀関連で主人公側と対立しているんですけどね。でもむしろ、多くの謎を抱えた博士とシオンの方が巨悪の印象です。ヒロインの身内なのに(笑)。
戸籍の操作についても疑問が残るんですよねー。どうも、単にシオンが死んだ(もしくは存在しない)ことにしただけではない・・・のかな?
これは、黒さんとスオウのクライマックスは、それぞれ別にあるのかもしれないなーなんて思ったり。
黒さんは、銀をかけて三号機関との対決。スオウの方は、父と弟に何か選択を突きつけられる感じで。
この二つが全く無関係というのも考え難いから、何か繋がりはあるのでしょうけど・・・
黒の結論(二年前の選択――それによって起きた銀の悲劇も含めた――への最終決着)が先にあって、それを踏まえてスオウが己の答を出すのか。
それとも、自分の道を選んだスオウ&黒さんのダブル主人公コンビがシリーズ総括ヒロイン・銀の救出に臨むのか。
うーん、どっちも有りかなー?
そんな感じの想像をしつつ、次週を楽しみに待とうと思います。
個人的には、黒チームに入ってるジュライ君を目にした時の未咲さんの反応とか気になりますね。
てなところで、今回は終わりです。それではー。
にほんブログ村
DARKER THAN BLACK-流星の双子- (1)(Blu-ray Disc)
DARKER THAN BLACK-流星の双子- (1) [DVD]
やっぱり、蘇芳に関してはひろにかさんだなぁ、と。今回の変装がそのまま彼女の家族を表していると聞き、すごく納得してしまいました。銀<イン>を気にしているのが、ストレートに自分の母へも繋がっていく辺りまたうまいところですね。しびれます。
前期の黒<ヘイ>同様蘇芳が何らかの「選択」をする様が描かれるのでは?と思いますが、張られている伏線が不穏当なだけにどうなるのか、と気が気ではありませんね。
今回の「気持ちのかけら」とか黒<ヘイ>チームに希望を見出したいところです。
銀については、彼女のことに触れると嫌がる黒さんと、ママさんの話題を好まないパパさんの印象がややかぶる感じですが・・・「流石にヒロインを同年代の母親に当てるのは・・・」などと怖気づき軽く流した部分だったりします(笑)。
伏線にはどうにも不安を覚えるものが多くて心配ですが、希望につながりそうな要素もあるので、そこを信じたいですねー。
それでは、コメントありがとうございましたー。